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2010年5月26日 (水)

ドイツ人の演説好き

「日本人のパーティは冒頭に挨拶が多いからいやだ」と外国人によく言われる。確かにレセプションでビールを持ったまま、30分も挨拶があるのは嫌なものだ。ところが先日あるドイツ人のお別れパーティーがドイツ大使公邸で開かれたので行ってきたら、何と挨拶が4つで通訳の時間も含めて計1時間10分だった。

18時30分からだったので、時間ちょうどに着くと飲み物を渡された。20分ほど知り合いを探して話していると、挨拶が始まる。大使の20分に始まって、みんな飲み物を持ったままドイツ語とその翻訳を聞く。そのうえドイツ人の通訳がヘタで何を言っているか半分もわからないうえ、あきらかに脚色して自分の言葉を加えている。2人目の挨拶には、ドイツ本国の偉い人の手紙の朗読まであった。本人の挨拶が終わったところで1時間。乾杯の音頭に10分。終わった瞬間に、人々は料理のある別室に無言で吸い込まれるように入って行った。
かわいそうだったのは、ドイツ語も日本語もわからないフランス人やイタリア人などだ。「人生で最大級の苦痛」などとフランス語やイタリア語で言っていた。気の短いラテンの人々には、ドイツ人の演説は日本人にとって以上に不可解だったようだ。
そのうえ料理もあまりおいしいとは言えなかった。出た時から干からびたようなパスタは、近頃ホテルのビュッフェでもあるまい。ドイツの名物のはずのソーセージも、あまり味がしない。そのうえ量が少なくて、30分もすると人気のないものを除いてほぼなくなってしまった。唯一良かったのは、ちょっとプレミアムモルツに似た味のドイツビールと、少し甘めのさわやかな白ワイン。

日本を離れるドイツ人の友人にゆっくりお別れの言葉を言うことができたので、挨拶や料理などはどうでもいいことだが……。

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