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2010年6月24日 (木)

『徒然草』:その(3)

『徒然草』は、エレガントな生き方を説く。自分の自慢話ばかりよくしゃべるような、品のない田舎の人を嫌う。私などはすぐに破門されそうだと思うくらい、おしゃべりには手厳しい。

「久しく隔たりて会いたる人の、我が方に有りつる事、数々に残り無く語り続くるこそ、あいなけれ。隔て無く慣れぬる人も、程経てみる派、恥ずかしからぬかは。/次様の人は、あからさまに立ち出でても、今日有りつる事とて、息も継ぎ敢へず、語り興ずるぞかし」
訳は以下の通り。

「永いこと会わずにいて、久しぶりに会った人が、自分の身に起こったさまざまななことを、すべて残りなく話し続けるのは、興醒めなものだ。隔てなく親しんだ人であっても、間が空いて再会した時は、互いに気恥ずかしくないことがあろうか。ひどく恥ずかしいものである。/品性が劣る人は、ちょっと出掛けただけでも、今日あった出来事だと言って、息もつかずに、一気に語り興じるものだ」。

自分自身が、久しぶりに会った人にしゃべり倒すタイプのせいか、こういう部分はちょっと嫌みではないかと思う。『徒然草』には、有職故実というか、貴族の決まりごとの説明が実は多い。それに加えてこのように、「はしたない」という項目も少なくない。現代でも自制心の強い人もいるが、自分はそのような堅苦しい生き方はできそうもない。

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