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2010年7月 7日 (水)

予想通り『母-オモニ-』に泣く

川本三郎氏の『いまも、君を想う』に続いて、亡くなった家族を悼む有名人の本を読んだ。姜尚中の『母-オモニ-』のことだ。今度は妻ではなく、母親の話。それも在日で戦後苦労してきた女性の生涯を描いたものだ。本を手に取った瞬間から泣けそうになったくらい泣く予感があったが、その通りになった。

以下は泣いたところ。
母親がどぶ川から高価な指輪を見つけて大喜びするシーン。
母親が30年ぶりに故郷を訪ねるシーン。
父の弟テソンが25年ぶりに日本を訪ねるシーン。
テツオ(姜)が初めて韓国を訪ね、血の繋がっていない親戚に歓待されるシーン。
テツオが日本人の恋人を両親に紹介するシーン。
残された母親の録音テープ2本。

そもそも姜氏の故郷の熊本は私の実家に近く、言葉がかなり近い。だから読んでいるうちにまるで実家の周辺で起こった出来事のような気がして、のめり込んでしまった。

母親が戦前に16歳で日本にやってくるシーンなど、大半は姜氏が聞いたことを想像で再現して書いたものだが、淡々としたシンプルな文章であまり文学的でない分、何ともリアリティがある。

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