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2010年8月28日 (土)

女性映画が好き:その(2)

前にも書いたが、なぜか女性が主導権を握る映画が好きだ。最近見た映画だと10月公開の『わたしの可愛い人 シェリ』と11月27日公開の『アメリア』。特に『シェリ』は、久々に痛快な会話の応酬を楽しんだ。

『シェリ』は、これまで『危険な関係』や『クィーン』などで刺戟的なな会話劇を作ってきたスティーヴン・フリアーズ監督作品なので期待して見た。正直に言うと『クィーン』に比べたらおもしろさは劣るが、それでも十分に楽しめた。最近試写で見る映画にひどいのが多いので、久しぶりに映画らしい映画を見た気分だ。
出だしの流れるようなナレーションで何人もの高級娼婦を紹介するシーンから、もうわくわくする。何よりも年上の女レアを演じるミシェル・ファイファーがいい。聡明で品があり、感情の変化がちょっとしたしぐさや表情に表れる。彼女とその友人役のキャシー・ベイツとのやり取りは、見ているだけで嬉しくなる。
レアの設定は19世紀の「高級娼婦」。フランス語でココットとかドゥミ・モンデーヌとか呼ばれる存在で、プレスに書かれている鹿島茂氏の文章によれば、高級娼婦になるには「美貌」と「肉体」に加えて「知性」と「教養」が必要という。ミシェル・ファイファーの演技は、それらに加えて「可愛らしさ」がある。
軽やかでクールでありながら、不思議な重さを持つ一本。

『アメリア』は、インド出身の女性、ミーラー・ナイールの監督作品だが、こちらもデビュー作『サラーム・ボンベイ!』とか『ミシシッピ・マサラ』の方がおもしろかった。
それでもこの映画が魅力的なのは、主人公アメリアを演じるヒラリー・スワンクが絶えざる挑戦を続ける姿が見ていて何とも心地よいからだ。物語はアメリア・イヤハートという、世界で初めて大西洋を横断した女性の生涯を描くもの。いわゆる美人とは少しはずれた小柄なヒラリー・スワンクの健気な姿は、思わず応援したくなる。彼女を支える夫役のリチャード・ギアもいい感じだ。最後に本物のアメリアの写真が出てくるが、実によく似ている。
もう少し短くした方が映画として締った感じになると思うが、監督は彼女の生涯を忠実に描きたかったのだろうか。

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