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2010年8月 3日 (火)

また、新聞の死亡記事について

新聞の死亡記事は、気になりだすと止まらない。昨日、スーゾ・チェッキ・ダミーコについて書いたが、朝日が朝刊で「抜いた」形になって、他紙は夕刊で追いかけている。

代表作は共同通信のサイトが「主な作品は「家族の肖像」「シシリーの黒い霧」など。「自転車泥棒」の制作にもかかわった」。読売は、「代表作に「山猫」「じゃじゃ馬ならし」。「自転車泥棒」の脚本にも関与した」。

共同は、何で『山猫』ではなく、『家族の肖像』を入れたのか不思議だ。もっと不思議なのは何で読売は『じゃじゃ馬ならし』を入れたのか。ゼフレッリのなかでもあまり知られていない作品なのに。また『自転車泥棒』はなぜ「かかわった」とか「関与した」とか奥歯にものの挟まった言い方をしているのか、「共同脚本」なのに。

AP電を読んでみて謎が解けた。確かに『じゃじゃ馬ならし』がある。『自転車泥棒』の書き方も、She quickly landed a high-profile job helping write the script for Vittorio De Sica's "Bicycle Thieves なので、確かに「係わった」的な感じだ。既に彼女はこの時点で何本も脚本を書いているので、このAP電自体が怪しい。どうして各紙の記者はチェックしないのか。「制作にかかわった」とはまるで助監督みたいだ。

ひょっとして朝日が「抜いて」いなかったら、ひょっとして彼女の死はどこにも載らなかったのではないか。夏休みだし、ニュースが流れたのが現地の土曜日夕方で翌日は日曜ということもあるが、それ以上に記者の無知があるように思う。

2年前にディノ・リージ監督が死んだ時も、どこにも載らなかった。『殿方ごろし』とか『追い越し野郎』とか最近の記者は知らないのだろう。最近のキネ旬に、ヴェルナー・シュローター監督が今年の4月16日に亡くなったことが載っていたが、これもどこにも載っていない。『薔薇の王国』とか『愚か者の日』とか日本で4本も公開しているのに。ディノ・リージのように60年代ではなく、80年年代後半から90年代の話である。

スーゾ・チェッキ・ダミーコのAP電で、95歳のマリオ・モニチェッリ監督がコメントしていたが、彼が亡くなってもまた新聞は無視するのだろうか。

今朝は今野雄二氏の訃報があった。私が大学生の頃から「11PM」などでコメントをしていた。最近試写会でお見かけしても相変わらずダンディな方だった。

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