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2010年9月13日 (月)

パリで「ビストロ」を考える

先日ここで「ビストロ」と「ブラスリー」について書いたが、せっかくパリに行ったので、現場で調べてみた。まずフランス人に「ビストロの意味は」と聞くと、みんなびっくりする。誰も考えたこともないらしい。

「一種の俗語で、人によってイメージする店は違うはず」「気軽な店で、高くなくて」「飲み物中心の店もさすが、最近は簡単だがおいしいものを出す店が流行っている」。まあこんなところ。カフェの延長線上で、ステーキなどを中心に10品くらいメインを揃えている店がよくある。
ルーヴル美術館に勤めるソフィーさんに連れていってもらったルーヴルのそばのCafe Blancはそんな店だった。昼食では時間もないので前菜はまず取らず、みな一品だけ。彼女はエビや魚が入った大きな海鮮サラダを、私はタルタルステーキを取った。フライド・ポテトとサラダと一緒に出てきたが、その組み合わせがよかった。
ソルボンヌ大学そばのEcritoireというカフェに連れて行ってくれたのは、女優のフランソワーズさん。彼女は牛肉のレバーを、牛肉のリブロースステーキを食べた。シンプルだがうまい。

最近の流行りは、レストラン並みの料理を、紙ナプキンの気楽な店で出すというものらしい。長年大学の先生をしていたジャン=ピエール氏はリュクサンブール公園の入口近くのFerrandaiseに連れて行ってくれた。32ユーロで前菜、主菜、デザート付き。前菜はエスカルゴを使ったサラダ、主菜はカモ料理を取ったが、なかなか手の込んだ料理だった。
もっと驚いたのが、パリに長く住む日本人女性に連れていってもらった北駅近くのChez Casimir。ここは前菜、主菜、チーズ、デザートが強制的について29ユーロ。前菜はオマール海老のサラダ、主菜は子牛のフリカッセを取ったが、高級店なみの繊細な味だ。チーズを全員に出すだけあって、どのチーズも新鮮で極上だった。彼女はこの店を「フィガロ・ジャポン」で知ったというから笑ってしまった。パリに長く住む人は、最新の情報なんて気にしていない。

結論から言うと、ビストロは「飲み屋」くらいの意味だが、基本的な定番料理を出すカフェも多い。さらに、意欲的なシェフがビストロ並みの値段や内装で、相当手の込んだ高級料理を出すのが最近の傾向というところか。そのどちらも白のテーブルクロスはあまりない。「ブラスリー」はこれがあるようだ。

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