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2010年9月15日 (水)

日本は先端か

前から思っていたのが、パリに行くたびに日本に似てきていると思う。かつての出張と違い、今回はすべて自腹なのでタクシーに乗らず、地下鉄やバスに乗り、歩く。そうすると街の細部がよく見えてくる。一番驚いたのは、サン・ミシェル大通りの書店があった場所にいつの間にか「モノプリ」という都市型スーパーができて、朝8時から夜11時45分まで開いていたことだ。

かつて「モノプリ」は夜7時に閉まって、その後開いているのはアラブ人のやっている、割高な店しかなかったのに。
ホテルはかつての小さなホテルが、どんどんチェーンに入っている。私が今回泊まったのは、リュクサンブール公園そばの10年前頃に良く泊まったホテル。チェーンには入っていなかったが、経営者が代わり、日本式の固いベッドで羽毛布団になっていた。この快適さは日本そのものだ。石鹸もハーブ入りだったりする。
街角で携帯電話屋さんがあちこちに目立つのも、日本に近い。

そんなことを思っていたら、帰りの飛行機で読んだ11日付「ルモンド」紙で、日本特派員のフィリップ・ポンス氏が「日本:凋落と先端」という大きな記事を書いていた。日本の経済は凋落し、中国の時代だと言われているが、日本ほど生活の質の高い国はなく、環境やエコの技術の高さを考えると、日本は低成長の新しい形の社会の先端にいる、という内容だ。
ポンス氏は昔から日本を揶揄する記事が多かった記憶があるので、こんな記事を書くとは驚いた。彼は日本が障害者に優しく、タクシーもコンビニもガソリンスタンドも便利で、街も清潔でお店はどこも親切と続ける。
そして日本通の元財務大臣クリスチャン・ソテール氏の文を引用する。「日本は高所得者を生む研究‐生産性の高いグローバル経済と、老人や若者や主婦が仕事を見つかる低成長のローカル経済を併せ持つ新しい発展の形への道を開く」。

問題は、本当に老人や若者や主婦が仕事を見つけやすいかだ。実際は、高齢者の行方不明が多発し、大卒の若者が何万人も就職できない状況が目の前にある。

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