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2010年10月19日 (火)

外務省のワイン問題

数年前にも話題になったが、また日本の外務省が在外公館で貯め込むワインがマスコミで取り上げられている。会計検査院の調査によると、海外の日本大使館や総領事館の51公館には、09年度初めにでワインの在庫が5万9809本もあったのに、さらに1年間に約2万本を買い足し、5万3167本が残ったという。このうち2万~3万円の高級ワインが4000本以上。

パリのOECD代表部公邸には、7896本を蓄えている。同公邸が昨年ゲストに出したワインは268本で、所蔵分はなんと30年分のストックになる。海外の日本大使館のうち、4公館では品質が低下したとして1年間に909本を処理したという。昨日のニュースによると、在庫の多すぎるOECD代表部など3館では、過剰在庫を売却すると前原外相が発表したらしい。

この不況の世の中で、何とも浮世離れした話である。普通に考えれば、高級ワインは温度を管理すれば何十年も持つ。「品質が低下したとして処理」は、まず怪しい。外交官が自分達で飲んだか、持ち帰ったか、訪れた議員などのプレゼントにしたかに間違いない。

そもそも海外の日本大使館で、なぜフランスワインが必要なのか。東京でフランス大使館に行けばフランスワインが出るが、ドイツ大使館に行けばドイツのビールやドイツワインが出る。その国の料理やお酒でもてなすのが大使館だ。在外の日本大使館はどうして日本のビールや酒や焼酎でもてなさないのか。そうすれば少なくとも日本にお金が落ちるし、それ以上に日本の食文化を海外で広めるのに役立つ。

私がこれまで会ったことのある日本の外交官というのは、英語を始めとする外国語を巧みに操り、イタリア製のスーツを着て、欧米人のように振舞うことが嬉しくてしょうがないタイプが多かった。そしてみんなワインに詳しかった。思い出すと、その様子はまるでサルのようだ。実は自分にもそういうところがあったから、よくわかる。個人がやる分にはいいが、外交官はそれでは困る。

でも、もうそんな時代は終わった。前にここでも書いたように、海外の日本大使館の役割はどんどん小さくなっている。邦人保護以外の外交の多くは、大使館なしでできるものだ。ワインか日本酒か以前に、大使館での毎日の晩餐会が必要かどうかの議論が必要だ。
民主党は、外務省や海外の日本大使館を徹底的に「仕分け」して欲しい。

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