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2010年10月31日 (日)

それでもスポーツ・クラブに通う

実は週に2回は近所のスポーツクラブに通っている。そう言うと驚く友人は多い。なんせ集団行動は苦手だし、すべては自然に任せるのが一番という主義だから、マシンジムに乗って鍛えている姿は想像しにくいらしい。自分でも、スポーツクラブに通っているのが不思議な気持ちがする。

定期的に通い始めて何と15年近くたつ。もちろん、スポーツクラブで嫌なことは多い。まず、ロッカーも着替え室もプールも、すべて狭い。それなのに一人で大きなスペースを取って、他人に迷惑をかける馬鹿も多い。そんな奴はだいたい顔や服装でわかるので(ナルシスト系が多い)、できるだけ遠くに陣取る。
やたらに話しかけてくる人も迷惑だ。そうならないようにいつも不機嫌そうな顔をしている。

そんな不愉快な環境でも、マシンで筋肉を鍛えたり走ったりするのが心地良い。あるいはプールで泳いだり歩いたりするのも気持ちがいい。とりわけ、仕事の後や映画を見た後は、体がほぐれる感じで快感だ。
本当なら森の中を走ったり、木にぶら下がったり、海で泳ぎたいところだけれど、都心だとそれもかなわない。あるいは友人たちとテニスや野球(あるいはゴルフでも!)をするような生活を送っていればいいのだが、映画と読書と酒以外にほとんど趣味のない孤独な都会人には、スポーツクラブくらいしか体を動かす機会がない。それでも行った日や翌日は体の調子が抜群にいいから止められない。我ながらうまく分析できない充足がそこにある。

スタジオやプールでは、ダンス音楽やポップスが流れている。私はそこでヴェルディなどのイタリアオペラが流れたらどんなに素晴らしいかと思うのだが、そんなスポーツクラブはヨーロッパにだってないだろう。少なくともパリで友人に連れて行ってもらったスポーツクラブには、日本と同じような音楽が流れていた。

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