日本航空とプレミアム・エコノミ―と
今回は久しぶりに日本航空に乗った。往復で選んだのは、たぶん15年ぶりくらいだ。前の仕事で欧州に年に何度も行っていた時は、エールフランスに絞ってマイルをためていたが、年に一度や二度ではどこでも同じだ。今回はたまたま安くて接続に便利な便があったので、選んだまでだが、正直に言うとかなり良かった。
まずエコノミーの食事がエール・フランスよりいい。和食を選んだが、肉じゃがなどかなりちゃんと作ってあったし、紙に包んだ温かい栗ご飯はおいしかった。降りる前の軽食との間はエール・フランスだとカップヌードルやアイスクリームを後方に取りに行くシステムだが、こちらはそば、パン、アイスクリームを全員に配っていた。また最後の軽食のとうもろこしスープは「SOUP STOCK TOKYO」との共同開発とのことで、味はともかく手のかかることをやっている感じがした。かつてはエールフランスの食事は評判が良かったが、KLMと合併したあたりから相当お粗末になっている。
そして何よりサービスがいい。かゆい所に手が届く式の日本型サービスは昔は苦手だったが、年を取ったせいかエール・フランスより何倍も快適だと思った。
実は9月のエール・フランスも今回の日本航空もプレミアム・エコノミー(PE)に乗った。これは今年各社できたエコノミーとビジネスの中間のクラスで、欧州便だとエコノミー割引料金に7万から9万円くらい足すと乗れる。座席の広さはビジネスに近く、スリッパなどもつくが、食事はエコノミーと同じ。どうせ飛行機の食事はたかがしれているので、私にはこれで十分。日本航空だと成田やパリのビジネス・ラウンジも使える。なぜか、エール・フランスのPMはパリでもラウンジに入れてくれない。
預ける荷物にプライオリティのタッグがついて早く出てくるのもいい。またパリ空港では最近「Access No.1」という入口があちこちにできていて、PM以上だとそこを通れるので、チェック・インから手荷物チェック、通関までほとんど並ばずに済ませられる。時間のない乗り継ぎの時には実に便利だ。
これらすべてで10万円以下の追加料金は安いと思う。調べてみると欧州路線でこれがあるのは日本航空、全日空、エール・フランス、英国航空、ヴァージンだが、ぜひほかにも広めて欲しい。そう思っていたら最近就航したエール・フランスのエアバスは全体に座席が少し広めのせいか、PEの設定がなかったので、がっかりした。
日本航空が潰れるとやはり困るので、国益のためにも、もっと日本航空に乗りましょう。
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