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2010年11月16日 (火)

どんどん出てくる中国の監督

中国からは天才的な監督がどんどん出続けているようだ。昔は(といっても20数年前)に第五世代に驚嘆していたが、いまや第六世代からアーバン・ジェネレーションと言われる監督たちがいるらしい。現在公開中の『スプリング・フィーバー』は、ロウ・イエ監督がフランスとの合作で作ったもので、その鮮烈な映像に度肝を抜かれてしまった。

実はこの監督の映画はこれまで見ていなかったが、不覚だった。この映画を見て、ジャ・ジャンクーやツァイ・ミン・リャンを初めて見た時のような衝撃を受けてしまった。
手持ちカメラで追いかける、5人の30代の男女。男と女、男と男の間に純愛が走る。同性愛がここまで露骨に描かれた中国映画はこれまでなかったのではないか。女装した男たちが踊るパブまで出てくる。
それぞれが自分の愛を求めて彷徨う。もちろん行きつく安住の場所はない。これではまるで60年代のアントニオーニではないか。

今度東京フィルメックスで上映される『溝』(その前にベネチアのコンペでサプライズ上映)のワン・ビン監督もそうだが、最近はアンダーグラウンドな監督が、海外との合作で撮って、国際映画祭に出すケースが多い。この映画も去年のカンヌ国際映画祭にコンペで出品されて、脚本賞を取っている。今年の東京国際のコンペに出された『鋼のピアノ』などとはレバルが違いすぎる。

先日行ったバルセロナで北京電影学院の人に会ったので、ワン・ビンとかロウ・イエの名前を出してみた。すると彼は「当局は彼らの活躍も折り込み済み」という言い方をした。何とも恐ろしい国だ。

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