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2010年11月 6日 (土)

バルセロナ美食考

バルセロナでいくつかのレストランに行って、ここは相当の美食の街ではないかと思った。それはまずボケリア(サン・ジョセフ)を代表に、サンタ・カタリーナなど市内にいくつかある市場に行ってみるとわかる。魚も肉もとびきり新鮮そうなものが、何十種類も並ぶ。あるいは数多くのキノコの種類。買ってバターでいためたら、さぞおいしいだろう。

市場の中にはカウンターのバーもあって軽食が食べられるが、行ってみたのはサンタ・カタリーナ市場の角を仕切った「クイネス・サンタ・カテリ-ナ」。軽快なポップスが流れ、欧州には珍しくオープン・キッチンで、料理はベジタリアン、地中海、オリエンタル、炭焼きに分かれる。要は市場の新鮮な海の幸や野菜を何にでも料理できます、という感じ。オリエンタルを見ると、タイカレーやすしもあるが、「ヤキソバ」や「ギョウザ」まである。さすがに私が食べたのは地中海だったが、タラやヒラメのソテーがとにかく身が締まっていてボリュームがある。キノコ、鶏肉、ソーセージを入れた醤油味のような米料理もおいしかった。地元の人は、だいたい天ぷらやすしを食べていた。値段は1品10ユーロから20ユーロと高くない。

観光客向けのレストランは海辺に並んでいるが、その中で地元の人に勧められて行った「アグア」は、東洋的な癒し空間だ。浜辺に直接面しており、ライティングも抜群。料理は地中海料理一般だが、フィデウアというビーフンのパエリアのようなものがおいしかった。これもどこか醤油味に近い。後でネットで調べたら、「クイネス・サンタ・カテリーナ」とここは、市内に10軒ほどレストランを経営する「トラガルース」というグループだった。内装といい、コンセプトといい、ひょっとして経営陣に日本人がいるのではないか。

「高くてもいいから」と、地元の人に聞いて行ったのが「ロイグ・ロビ」。ここもどこかアジア的な空間だったが、48ユーロと65ユーロのお任せコースがあったので、後者を頼む。すりつぶしたじゃがいもの上に卵を乗せてそのうえにサラダを散らしたものや、表面をカリカリに焼いたイベリコ豚のローストなど、オリーヴオイルを中心にした料理が6品ほど。パエリアなどは単品メニューにもない。すべて繊細でおいしかったが、途中でおなか一杯に。ここは地元の金持ちの御用達という感じか。

笑ってしまったのが、「ラス・キンザ・ニッツ」というレイアール広場に面した店。昼のランチ・メニューは前菜、メイン、デザートにワインか水が付いてたったの8.5ユーロ=約千円。13時に開くが、15分前くらいから日本を含む世界中の観光客が並びだし、私も列に加わった。15分ほどたつと百席ほどが埋まり、再び列ができる。料理は可もなく不可もないが、店の雰囲気はいいので行く価値はあるかもしれない。

わずか数カ所に行っただけだが、いつか一週間ほど滞在して食べ歩きたいと思う街だった。前の週が東京国際映画祭で、六本木で奴隷のようにジャンクフードを呑み込む日々だっただけに、なおさらそう思ったのかもしれないが。

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