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2010年11月19日 (金)

柳橋のお座敷とんかつ

柳橋という街がある。総武線で秋葉原の一つ先の浅草橋駅で降りたあたりで、かつては新橋などと並んで芸者で知られたところだ。今もそのおもかげは残っている。おいしい店探しにかけては、私の師匠であるところの昔の職場の先輩が、そこに安くていい店があると言う。「百万石」というとんかつ屋さんだが、夜のお座敷のコースが良かったというので、連れていってもらった。

突き出しに絶妙な醤油味のイクラがあった。それからお刺身数種を食べて、子持ちはたはたの焼き物。さらに暖かい豆腐とゆば。それから一口カツ三つと、最後にそばが出てきた。
別に特別な料理はない。どれもシンプルでおいしいが、凝った味付けも盛り付けもない。ひなびた地方のまじめな旅館みたいな料理だ。

建物も地方の小さな旅館を思わせる。静かな通りの一戸建ての地味な入口を開けるとカウンターとテーブルがあり、お座敷はその奥をいったん外に出て、中庭の向こうだ。人数が多いと15人くらいまで入るらしいが、我々は3人なのでそこを区切った正面の場所に。その空間に入った瞬間に、なぜか落ち着く。

料理は60代後半くらいのおじさんが作り、奥さんが運ぶ。二人でやっていて特にサービスがいいわけではないが、心がこもっているのが次第に伝わってくる。

コースは4000円からで、我々3人はあらかじめ5000円で頼んでいた。ぬる燗の酒を相当飲んで、一人7000円弱。3時間ほど過ごして、全員大満足で出た。
終わりにとんかつというのが、中年の身には体に良くないかもしれないが、満足感を増すのは間違いない。肉食系の人に特にお勧め。

銀座や青山ではなく、柳橋という場所だからこそこういう貴重な店が残っているのだと思う。

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