久しぶりの国内線
たぶん1年半ぶりに国内線の飛行機に乗った。全日空で福岡を往復したけれど、驚いたのは「飲み物はいかがですか」と言うので、「オレンジ・ジュース」と言うと「有料でございますが」と答えられたことだ。聞いてみると、熱いお茶と冷たいお茶以外は有料らしい。
つい1年半前はオレンジ・ジュースもリンゴ・ジュースも熱い珈琲もあったと思う。もっと前なら、朝早く乗れば朝食が出たし、昼食時は軽食が出た。
最近、国際線で格安航空会社Low Cost Carrier (LCC)が流行っているらしいが、もはや全日空もLCC並みである。そういえうば、新聞も雑誌もどこにもない。みんなそれに慣れているのか、文句一つ言わない。
話は変わるが、東京でみやげものを買う時に迷った。地方で喜ばれるのは何だろうか。数年前、朝日新聞の土曜朝刊Beのランキングでリンゴ一個をまるごと使ったお菓子が第一位だったので買っていったが、全く受けなかった記憶がある。
前回は日本に進出したばかりのラ・デュレのマカロンがあったので、買って行って好評だった。今回は見当たらないのでいろいろ迷った挙句、資生堂パーラーのチーズ・ケーキにした。よく地方に行く人は、おみやげに何を買うのだろうか。
福岡で買うのは決まっている。定番の稚加栄製めんたい。それからロイヤルのスイートポテト。気分によっては辛子レンコン(熊本の名産だが)。これは酒にあう。
それにしても空港の土産物売り場は、東京も福岡も大繁盛だ。日本でここだけが好景気なのではと思ってしまう。
地方に行くと思うのは、福岡市のような大都市以外は、どこもさびれているということだ。古くからの商店街をのぞくと、閉まった店が多くどんどん虫食い状態になっている。街の中も空地が目立つ。かつて魚屋や八百屋があったはずの場所が何もなかったり、アパートになっている。
たまに東京からやってきて、悔やんでもしょうがないのだけれど。
帰りの羽田空港で、近くにいた人のキャリーバッグが私のかかとにぶつかって、軽いけがをした。大声をあげたが、相手の若い男は逃げて行った。傷はたいしたことがないとわかったし、疲れていたので追いかけなかったが。駅もそうだが、キャリーバッグ使用者には追加料金を取って欲しい。3倍くらいのスペースを取るし、本当に危ない。
ジュースも出さない飛行機も、さびれた地方もキャリーバッグの隆盛もそうだが、日本の瓦解は確実に進行していると思うのは、オヤジのひがみか。
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