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2010年12月 1日 (水)

ウィキリークス問題

尖閣諸島の衝突映像が内部からYoutubeに流れたニュースに驚いていたら、今度はアメリカの外交文書が暴露されて大きな問題となっている。イタリアのベルルスコーニ首相は「軽率でうぬぼれが強く無能」だとかフランスのサルコジ大統領は「怒りっぽく独裁主義的」などとした内部文書がネットに出てしまったわけだ。

これらを載せているのは「ウィキリークス」というネットで、政府や機密情報を公開することを使命としているようだ。この種の政治家の悪口は、通常のマスコミやネットではいつも言われていることで珍しくも何ともない。米政府が公式文書で書いていたから話題になっただけだ。

今回のニュースで思うのは、逆にそうしたくだらない悪口レベルを何のために公式文書に残していたのかということだ。外交文書と称するものがこのレベルならば、もはや外交そのものが何の役に立っていない証拠だろう。外交機密なるものは本当に必要なのかどうか。
今回の問題は、世界中の情報が瞬時に手に入るネット時代において、外交なるものが本当に何の意味があるのかを、逆説的に問いかけていると思う。大使館や外務省が機密事項と判断している大半は、ひょっとして何でもないことではないだろうか。

これから日本でも内部からのリークはいくらでも増えるだろう。かつてはマスコミに漏らすしかなかったのでそれなりに大変だったが(マスコミが相手にしない場合も多い)、今やネットで何でも書ける。日本版のウィキリークスも出てくるだろう。
そうした時代に官庁や企業の本当の機密を守るには、アクセスできる人間を減らすしかない。社員や公務員がコンピューターで何百人もアクセスできるようならば、それは秘密でも何でもない。いくらでも漏洩する者は出てくる。USB端末が一つあれば重いデータでも簡単だ。
あるいは外部からコンピューターや内部ネットへの違法アクセスも可能だろう。

組織の機密漏洩の動きは、これからとんでもない激しい展開を見せるような気がする。

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