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2010年12月16日 (木)

銀行が企業をつぶす

最近のニュースで一番頭に来たのは、銀行に勧められて為替予約ができる金融商品「デリバティブ」を買った中小企業が、急激な円高で巨額の損失が生じて倒産するケースが増えた、というものだ。銀行から融資とセットで勧められて、「本業は黒字だが、デリバティブの損失が上回る」状態になって倒産した企業の例が挙げられていた。

確かに数年前の1ドル=120円の頃に1ドル=110円で契約したら、現在の1ドル=80円台では2割も損するわけだ。中小企業が融資を仰ぐ銀行から勧められたら、まず断れないだろう。銀行は手数料を稼げるから、為替がどちらに転んでも関係ない。結果として銀行が中小企業をつぶしたと言われても、弁解はできないだろう。

倒産した食品輸入会社の話として、「円安が続くからお得だと言われた。初めて銀行の接待を受け、銀座でステーキを食べた」と書かれていた。ひどい話である。

金融の素人としては、こんな悪質な銀行をどうして金融庁は取り締まらないのだろうか、と素朴に思う。かつてバブル期に、銀行は企業に金を貸しすぎ、不動産価格は高騰した後に暴落した。結果として不動産投資の失敗による企業の倒産が相次いだ。今回のニュースは小規模とはいえ、これよりももっとタチが悪い、詐欺のようなものだ。

それにしても外国為替は怖い。かつてこのブログでドルやユーロの売買による小金稼ぎを勧めたけれど、勧めた本人がその後かなり苦労しているので(それまではおもしろいように儲かったのだが)、素人は手を出さない方がいいと改めます。

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