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2011年1月19日 (水)

朝から実写版「ヤマト」を見る

朝の10:10分の回で、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を見た。新宿ピカデリーのポイントがたまって無料で1回見られるというのが最大の理由だったが、興収が40億円に迫りつつあるというニュースを読んで、いったい誰が見ているのだろうかと気になったこともあった。

こんなに早く映画館に人がいるのかと思ったが、10時前に着いた3Fの広いフロアーには、ソファに座りきれないくらいたくさんの客がいた。さすがに60歳以上が多いが、サラリーマン風やOL風の人々もそれなりにいる。こちらは何度行ってもシネコンに慣れないが、みんな慣れた風情で、どんどん目当てのスクリーンに駆け込んでゆく。
『ヤマト』のスクリーンには50人くらいいて、いろいろな客層だ。キムタク目当てと思われるおばさんグループが多かったが、「戦艦大和」に惹かれてきたような70歳以上の男性も何人もいた。

映画そのものは、それなりにおもしろかった。個人的には「宇宙戦艦ヤマト」に熱狂した記憶はない。テレビ放映は中学生の頃で、友人たちの多くが学校で熱っぽく語っていたのは覚えている。例の主題歌をみんなが歌っていたので、記憶にある。
映画がおもしろかった理由は2つ。SFとしてのレベルがこれまでの邦画にないくらい高かった。これほど絵になる宇宙の特撮はこれまでなかったのではないか。もう一つは、山崎貴監督の演出する人間ドラマが芸が細かくて、なかなか泣かせてくれること。さすが『3丁目の夕日』の監督だ。

何がおもしろくなかったかと言えば、全体にばかばかしかった。アニメ版との違いはわからないが、登場人物たちはカリカチュアみたいだし、それ以前に、放射能除去装置を入手するために宇宙の彼方に行くという設定もいま一つピンとこなかった。そのうえ、それが森雪の体に埋め込まれて地球を救うというラストも腑に落ちない。突然子供を見せられても困る。40年以上に作られた設定が、もはや通用しなくなっているのかもしれない。

確か朝日と読売でほめていた記憶があったので調べてみたら、朝日にはこう書いてある。「自分の信念だけで生きていけるのは若者の特権に過ぎない。大人になるというのはこういうことなのだ。これが、「ヤマト」の長大な物語の中から山崎監督が選び取ったテーマである」。
読売は「CG満載のSF活劇ではあるが、ドラマは第2次大戦の「戦艦大和映画」に近い印象だ。話が進むにつれ、次第に悲壮感が漂う。この展開は日本人の琴線に触れるものがあり、あか抜けないが悪くはない」。
私は大人になることへの教訓も、戦艦大和的悲壮感も全く感じなかったが、これだけ異なる感想を持たせる映画だからこそ興収40億円まで行くのかもしれない。

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