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2011年1月20日 (木)

極上のクスクスとパエリアを食べられる店

ミシュラン・ガイドには「遠回りしてでも訪れる価値がある店」という表現がある。これは現在のようにガイドが都市別ではなくて国別で、ガイド片手に車でバカンスを楽しみながら、どこに行くかを決めていた時代の名残である。しかし現代にもその表現がぴったりの店が、西武池袋線の江古田駅前にある。私の知る限り、まだどこのグルメガイドにも載っていない。

その名は「アランダルース」。アラビア語で「アンダルシア」を意味すると言う。スペインのアンダルシア地方に行ったことのある人ならば、グラナダのアルハンブラ宮殿などのラテンとイスラムの混じった不思議な雰囲気を思い出すだろう。入口の看板には「スペイン・モロッコ料理」と書かれている。

店に入るとメニューには、イベリコ豚の生ハムもあれば、イワシの酢漬けも、じゃがいも入りのスペインオムレツもある。しかし目玉は、何と言ってもタジンとクスクスとパエリアだ。日本でクスクスを食べると量が少ないうえに味が繊細すぎてがっかりするが、ここはてんこ盛りで一人ではとても食べ切れない。味もストレート。
そしてパエリアは私の知り限り、東京のどこのスペイン料理よりもおいしい。もちろんこれも大盛。タジンもクスクスもパエリアも、肉や魚、野菜など5、6種類から選べる。個人的には、ここのバレンシア・パエリア(チキンと魚介入り)とイカスミのパエリアは極上だと思う。そして食後の甘いモロッコティーが、胃をすっきりさせる。

シェフのタヒリさんと話してみたら、お父さんがモロッコ人でお母さんがスペイン人だと言う。自分が食べてきた料理を出しているというから、まさに本格派である。何でこんな店が江古田にあるのだろうか。
内装はどちらかというと安っぽく、酒屋の2階で隣の店はお好み焼屋だし、ビルを外から見ても怪しげな店にしか見えない。そのうえサーブをする女性たちは、たぶん中国人で時々日本語が通じない。だけど彼女たちは親切だし、何より料理が最高だ。そして大事なことだが、安い。

まさに「遠回りしてでも訪れる価値のある店」だと思う。夜はすいているが、昼間は1000円前後でサラダとパエリアにモロッコティーがつくセットが近くの主婦の人気を集めつつある。

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