年末の身辺整理
この数年間、ほとんど2年おきに仕事を変えていたので、落ち着かなかった。その意味で今年の正月休みは本当に久しぶりにゆっくりした気分になれた。気がついてみると、机の周りは未整理の書類や手紙や写真で一杯。年末の2日間をかけて、整理した。
外国に行った時の飛行機の搭乗券や美術館の入場券、レストランのカードなどを旅行ごとに輪ゴムで束ねていた。あるいは外国の映画祭のIDカードやプレス資料の山。飲み会やパーティの写真。余った転職知らせの葉書や送付リスト。そんなものが次々に積み重ねられ、ほこりがかぶっていた。
それらを一挙に整理し、処分する。写真はアルバムに入れる。こうした虚栄を捨て、これからは真に大事なもの(?)だけに専念しようと一瞬思うが、できそうもない。声がかかれば、喜んでまた外国でもどこでも行くだろう。
机の上や本棚の整理を終わった後に、ふと気付いたのは、一番かさばるのは衣服だということだ。20数年前に社会人になりたての頃は、毎日ネクタイを締めていた。それから毎年買い足して、ネクタイだけでも手元に300本はある。スーツや靴は古くなったら捨てたが、ネクタイは意外に長持ちするし、場所を取らない。どのネクタイにも買った場所や、つけて行った場所の記憶があってとても捨てられない。
そしてスーツ。10年もすれば捨てるが、とりあえずこの数年のものだけでもたくさんある。中には20万円を超したものもあるが、今となっては着る機会は年に2、3度しかない。高級なスーツを着るだけで偉くなった気がした日々が懐かしい。着ないと決めたら、スーツにネクタイのサラリーマンの群れを見るとかわいそうに見えるから、不思議なものだ。
皮靴。これはスーツよりも長持ちする。2001年のイタリア年の頃には、調子に乗ってイタリア製の靴をたくさん買ったものだ。今はスニーカーばかりで、革靴の大半はもう2年くらい履いていない。たまに履くとその窮屈さに驚いてしまう。
ひとつ千円くらいでいいから、まだ着られるスーツや靴を引き取ってくれるところがあったらいいのに、と思う。
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