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2011年2月 4日 (金)

海外で活躍する日本の芸術家

先日の朝日新聞朝刊に、日本の建築家が海外で活躍していることが書かれていておもしろかった。ポンピドゥ・センターとルーヴル美術館の仏国内の分館がともに日本人だというのは前から知っていたが、やはりすごい。この記事には、ほかの建築家の最近の海外の仕事まで図にしてあってわかりやすい。

特に驚いたのは、彼らの主な仕事のうち、海外の占める割合だ。ポンピドゥ分館を設計した坂茂は9割、伊東豊雄は8割、磯崎新はほぼすべて、隈研吾(私の近所の赤城神社をダメにした)が6割、槇文彦と安藤忠雄が半分という。

こんなジャンルは、日本の芸術分野にはないだろう。海外で互角に戦えるのは、建築以外は映画とファッションだろうが、海外で定期的に仕事をしている映画監督がいるだろうか。ヨーロッパの監督がアメリカで活躍している例は多いし、アジアでも中国人ならジョン・ウーとかアン・リーとかいるのだが。

ファッションは、映画よりはずっと海外に進出しているだろう。しかし、三宅一生も川久保玲も山本耀司もそれ以降の人々も、結局日本が拠点のブランドでしかない。本人が亡くなれば終わりだろう。いまではむしろユニクロや無印の方が、海外で定着しているかもしれない。例えば三宅一生の売り上げで海外の占める割合は、どのくらいなのだろうか。このあたりを誰か調べて欲しい。

美術に至っては、全く互角に戦えていない。ベネチア・ビエンナーレは建築展の年はいつも賞を取るが、美術は最高賞は一度も取れてないし、多くの場合全く埒外だ。
美術で同じ土俵で戦っているのは、村上隆くらいだろう。彼の新刊を読んでみるか。

文学は、パリの本屋などに行くと日本文学のコーナーはそれなりに大きいし、村上春樹はベストセラーだ。しかしすべて翻訳で、外国語で書く日本の作家は、まずいない。中国やベトナムや東欧の作家のような亡命の必要がなかったこともあるだろうが。

それにしてもなぜ建築だけが、と思う。金額からいったら、一件当たりの金額は最も大きいはずなのに。

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コメント

ファッションに関しては川久保さんが育てたデザイナーは海外ブランドのディレクターを務め、
イッセイはすでにデザイナーが三宅一生から後任に移ったがコレクションで高い評価を得ている。
ある意味、イッセイが倒れることは日本の伝統がいくつか失われることと同一の意味を持つ。
川久保、ヨウジはわからないがイッセイはファッションという枠を超えた安藤忠雄の創造物と同様の意味を成す作品のように感じる。
これはこの3人がファッションとは違う分野を専攻していた芸大時代にヒントがあるように思う。

投稿: | 2012年1月21日 (土) 03時19分

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