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2011年2月14日 (月)

『あしたのジョー』は期待ほどでは

妙に期待して、『あしたのジョー』を見に行った。1970年前後に漫画もテレビアニメもかなり触れていたから、実写でどうできあがるか、気になっていた。「サンドバックにぃー」という主題歌も歌える。読売新聞で土屋好生氏が絶賛していたこともある。満員のバルト9で見たが、正直に言うと期待ほどではなかった。

確かにボクシングのシーンは迫力がある。殴られた顔が歪むシーンをアップのスローモーションで何度か見せるが、誇張した劇画タッチで、ぞくぞくする。ジョーを演じる山下智久と力石役の伊勢谷友介の鍛え抜かれた体と動きは相当のものだ。丹下段平役の香川照之は年齢的に無理があるにもかかわらず、抜群の存在感を見せる。音響や音楽も絶妙だ。

この3人のアクションの場面はいいのだが、全体のドラマが弱い。白木葉子役の香里奈は弱すぎるし、その祖父の津川雅彦ももったいない使い方だ。ドヤ街の人々や子供の描き方も類型的で、心に残らない。倍賞美津子まで出ているのに。
原作自体がそうなのかもしれないが、アクション以外の場面の人間模様をもっときちんと見せて欲しかった。

後楽園の試合場のセットや、ドヤ街のオープンセットはなかなかよくできている。ものすごい数のエキストラもちゃんと当時を思わせる服を着ている。しかしなぜか、昭和の貧乏な匂いは漂ってこない。どこか清潔だ。そういえば、去年の4月に川口のスキップシティに行った折に、このオープンセットを遠くから見たのを思い出した。

それにしても観客に若い人が多かった。漫画やアニメを知っている世代はほとんどいない。私はあの寺山修司の歌詞がいまだに忘れられないのだが、そういう客は見に来ないのかな。

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