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2011年2月27日 (日)

「内向き」の日本人と言うが

ニュージーランドの地震で驚いたのは、こんなにも彼の地に日本人学生がいたことだ。最近は海外に留学する日本人学生が減ったという報道が多く、「内向き」の日本人という言い方が流行っているが、本当かなと思った。そこでその報道の基となった文部科学省のデータを見たら、びっくりする事実がでてきた。

私が見つけた文部科学省のデータは“「日本人の海外留学者数」について”という去年の12月22日付の文書。PDFになっているので、検索したらすぐに取り出せる。確かに昨年末のクリスマス頃に、新聞やテレビで日本人の「内向き」が報道されていた記憶がある。

1ページ目には2008年の海外留学者数は66,833人で前年比11%減となっている。2ページ目には1983年以降のデータがあって、確かに最高の04年の82,945人に比べるとだいぶ減っている。報道でもここの比較が多かった。
ところが、その前を見てみると、1989年までは、海外に留学した学生は2万人もいないのだ。私が留学していた1980年代半ばは1万5千人前後。

それから留学生数は毎年伸び、バブルが崩壊した90年代も伸び続ける。93年に5万人を超し、99年に7万人台に乗ってからはおおむね横ばいだ。
ということは昔海外に留学して、その後国際的な仕事をしてきたような僕らの世代が「今の日本の若者は内向きだから、将来は期待できない」と言うのは、全く根拠のないことになる。今のおやじ世代に比べたら、いまの20代、30代は何倍も「外向き」な学生生活を送っているのだから。

そのうえ、昔に比べると航空運賃は安く、円は強く、海外の学校の情報も入り安いので、どこにも届け出を出さすに海外暮らしをする若者は増えているに違いない。こういった学生は当然統計に入っていない。僕らの頃は何らかの奨学金なしで海外に行くのは、珍しかったが。そうすると、この統計自体、どんどん意味をなしていないのではないか。

個人的jには「内向き」な人が増えるのは、成熟した国として当然だと思う。同じ文科省の資料を見ると、日本に留学する外国人は1980円代後半に2万人を超えて増え続け、いまや12万人を超えているのだから。やはり日本の将来は観光にあるとつくづく思う。

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