怪情報ではなかったかもしれない
昨日ここで、在日仏大使館の怪情報に踊らされた、と書いた。しかしその後起こった爆発や首相の会見、首都圏の放射能増加(安全とは言え)などを見ていると、「怪」ではないかもしれないと思いはじめた。仏大使館のホームページも昨日の朝までは、だんだん落ちつく一方だったが、今朝になってまたトーンが上がった。
今朝2時の改訂版では、(大使館ではなく)仏放射能・原子力保安院(IRSN)のメッセージとして、今のところ東京も大丈夫だが、在日フランス人に以下の対応を勧めている。
1.あくまで事態が悪化した時の予防として、東京の滞在が不可欠ではない者は、東京から南に向かうか、フランスに帰国する。
2.残る者は事態が悪化した時に以下に注意する。特に雨に濡れないこと。一般的に外出を避けて、自宅や職場に籠ること。必要に応じて日本当局より配られるヨード剤を使うこと。大使館でも配る用意がある。
それからちょっと驚いたのは、救助隊を乗せてきた仏政府機の帰りの便が昨晩23時55分出るので、帰国希望者を募っていたことだ。15歳未満の子供とその母親、妊婦、被災者280人で、運賃は無料。今もこの情報が残っているということはひょっとして、昨晩ではなく今晩の間違いかもしれない。
仏大使館HPの詳しい情報は、これまでの発表の全文を正確に訳したものがネット上にあるのでどうぞ。
昨晩、ある映画館のオーナーと話していたら、地震以来、客がまったく途絶えたという。阪神大震災の時は、関西の映画館に客が戻るのに2カ月かかったが、今回はもっとかかるかもしれないとのこと。映画を見ている場合ではない、というのはわかるけれど。
そういえば、3月26日公開の『唐山大地震』が延期だという広告が今朝の新聞に出ていた。これもしょうがないだろう。
今回の地震は、原発事故や停電も含めて、いろいろなことを考えさせる。外国の友人たちから毎日何通もメールが来る。10年以上会っていない人からも。
朝起きて、自分の毎日の活動は、本当にやるべき不可欠なことはあまりないのではないか、とさえ思えてくる。
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