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2011年4月29日 (金)

「新聞の映画評」評:GW映画

友人の映画記者が、会うたびに「“映画評”評をまた是非」と言う。というわけで、GWの公開映画について。今回は、今日が金曜日なので夕刊がない。従って一週間前の22日と場合によっては15日の新聞をあわせて考えて見た。

正直なところ、新聞の映画評は文章自体以上に、何を選び何を落とすかが大きい。
私はこのGWで見るべき映画は、邦画が『八日目の蝉』と『まほろ駅前多田便利軒』で、洋画が『ブルーバレンタイン』『四つのいのち』に尽きると思う。後は場合によっては『キッズ・オール・ライト』と『イヴ・サンローラン』。それと私は見ていないが、邦画の『歓待』とアニメの『メアリー&マックス』もおもしろそうだ。

『ブルーバレンタイン』は、全紙が大きな扱い。「リアルで新鮮な映像がありふれた主題に生き生きとした主題を与え、変わってしまう人間の心をじっとみつめる」と書く朝日の秦早穂子氏の評がいい。

『八日目の蝉』を取り上げていないのは日経のみ。これは来週か。そのなかでは読売の恩田記者が、原作からいかに映画ならではのおもしろさを作りだしているかを、きちんと書いてている。

『まほろ駅前多田便利軒』は、朝日と毎日が大きな記事で、日経と読売が小さな扱い。大森立嗣という現代日本で最も重要な若手監督の一人の新作であり、できもいいのに。『ケンタとジュンとカヨちゃん』のような迫力はないが、今回は男性二人の物語だけに、より大森監督らしさが出ていると思う。朝日の山根貞男氏の評は秀逸だ。

『四つのいのち』は読売が小さく触れたのみ。このイタリア映画はある意味で今年最大の問題作だが、みんな見ているのかな。

そういえば、22日の読売はインタビューを一つ減らして、大きな映画評を5つにした。今日の映画評がないことへの応急処置だろうが、これはいい。インタビューはしょせん結局提灯記事だから、映画評の方が新聞には
ふさわしい。ぜひ5本体制を続けて欲しい。あるいはいい映画が多い週だけでも、5本にして欲しい。

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