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2011年5月

2011年5月31日 (火)

漢字が日本語をほろぼす

最近読んだ本で最も衝撃を受けたのが、田中克彦著『漢字が日本語をほろぼす』だ。我々はふだん漢字を不可欠だと思っているが、そのせいで外国人が日本語を学ぶのに必要な労力は他の言語の十倍になり、それ以上に日本人自身が四字熟語などに惑わされて思考能力を失っているというものだ。

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2011年5月30日 (月)

北大の広さに驚く

用事があって、週末に札幌の北海道大学に行った。知っている人にとっては、当たり前のことだろうが、そのとてつもない広さに驚いた。とても日本の大学とは思えない。

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2011年5月29日 (日)

映画の教室

図書館で最新の『映画芸術』をめくっていたら、「映画の教室」をテーマにした座談会がいくつかあったので、気になって本屋で買った。何より驚いたのは、現役の若手の監督たちの多くが大学の専任教員だということだ。

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2011年5月28日 (土)

早起きか夢か

最近、朝早く起きる。単純に宴会が減って寝る時間が早くなったからだが、それでも早く起きて自分の時間を持とうと思った理由がある。それは映画プロデューサーの中沢敏明さんの話を聞いてからだ。

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2011年5月27日 (金)

先進国の視点か

いわゆる途上国が舞台の映画に、先進国の視点がはいることが気になってしょうがない。先日見た『未来を生きる君たちへ』も、アフリカの部分が実はひっかかっていた。7月30日公開の『おじいさんと草原の小学校』は、ケニアの「84歳の小学生」という実話をもとにした秀作だが、どこかうますぎる気がした。

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2011年5月26日 (木)

高倉健の本音

先週の『週刊文春』には、高倉健が東映の岡田茂元会長の葬儀に欠席したことが書かれていた。どうも高倉健は一般のイメージとは違って(あるいはイメージ通り)、相当の難しい人らしい。東映元会長の葬儀に欠席だけなら、60年代のヤクザ映画以降の確執など考えられるが、その記事によると冠婚葬祭などあらゆる公式なものに出ないらしい。

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2011年5月25日 (水)

ドキュメンタリーとジャーナリズムのはざまで

7月16日公開の『いのちの子供』というドキュメンタリー映画を見た。パレスチナ問題を扱ったものでなかなか見応えがあったが、ちょっと複雑な気分になった。監督がジャーナリストで、取材をしながら事態の進展を撮ってゆくという形だったからだ。

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2011年5月24日 (火)

ガリマール社が百年

フランスにガリマールという出版社がある。文学においては圧倒的な権威を持つ老舗だが、少し前の朝日新聞に、パリの国立図書館でガリマールの創立百年記念の展覧会が開かれているという記事があった。そういえば、今年初めの仏誌「Le Nouvel Observateur」 にその特集があったのを思い出した。

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2011年5月23日 (月)

映画を吹替版で見る

どうも3Dとは相性が悪い。『アリス・イン・ワンダーランド』は3Dと思って映画館に入ったら、2Dだった。今回、『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』はちゃんと3Dだったが、間違えて吹替版のチケットを買ってしまった。映画館に入ってやたらに子供が多いなと思ったが、映画が始まってようやく気付いた次第。

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2011年5月22日 (日)

原発はやめられない

最近の原発関係のニュースでは驚くことばかりだが、とりわけ心が痛んだのが先週の『アエラ』の「原発はやめられない」という記事だ。要は原発を作った自治体には巨額の交付金が支払われているので、これがなくなると財政が破綻するという。

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2011年5月21日 (土)

「地震文学」を読む

地震文学というのがあるのか知らないが、地震を描いた文学を2冊読んだ。吉村昭の『三陸海岸大津波』と福井晴敏の『平成関東大地震』。前者は現地に細かく取材したルポで、後者はもし関東で起こったらというフィクションだが、それぞれにおもしろい。

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2011年5月20日 (金)

日経新聞のカンヌ連載

日経新聞の古賀重樹編集委員によるカンヌ連載がおもしろい。昨日の分で9回目だから、毎日書いていることになる。通常日本の新聞の映画祭レポートは、終了後に2回くらいに分けて書く。10日間で何百本もの映画が上映されるのに、この分量だと今年の傾向と日本勢の奮闘を書けば終わりで、物足りない。

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2011年5月19日 (木)

泣けるイタリア映画

時々、イタリア映画には有無を言わさず「泣ける」ものがある。『自転車泥棒』とか『道』とか『若者のすべて』とか。最近では『ペッピーの百歩』や『輝ける青春』。先日、久しぶりに泣けるイタリア映画を見た。この夏公開の『人生、ここにあり』だ。

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2011年5月18日 (水)

営業のストレス

先日、大学で1回だけの講義をしてもらうために、同じ日に二つの会社を訪ねた。電話やメールで内容は伝えていたが、やはり「直接お会いしてご挨拶」が必要だと思ったからだ。午後に二つのアポをこなすと、大きな疲労感が残った。これが「営業のストレス」だったのかと痛感した。

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2011年5月17日 (火)

紀元二千六百年再考

どこかの書評で取り上げられていたケネス・ルオフ著『紀元二千六百年 消費と観光のナショナリズム』を読んだ。紀元二千六百年といえば1940年で、戦時一色だと思いがちだが、実はとんでもない消費・観光ブームだったというのを、当時の資料を駆使して検証した本だ。

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2011年5月16日 (月)

クーデルカの戦車に慄く

昨日は、最終日のベッティナ・ランスと始まったばかりのクーデルカの両方が見られる、と恵比寿の東京都写真美術館に出かけた。最初に見た「ジェセフ・クーデルカ プラハ1968」展に圧倒されて、あとは上の空の気分になってしまった。

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2011年5月15日 (日)

デンマーク映画は暗いか

デンマーク映画といえば、まず巨匠カール・ドライヤーがいて、それから今年のカンヌにも出しているラース・フォン・トリヤーがいる。「暗い」という決めつけは良くないが、どちらも暗澹たる問題作ばかり作る。8月公開の『未来を生きる君たちを』と6月4日公開の『光のほうへ』はともにデンマーク映画だが、それらの巨匠たちとは違う「暗さ」がある。

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2011年5月14日 (土)

教会でお祈りをする

先日、ブラームスを聴きに行ったが、今度は教会でパイプオルガンの演奏を聴いた。先日散歩のついでに入った椿山荘前の聖マリア大聖堂が、予想以上に立派だったので、そのパイプオルガンを聴いてみたいと思った次第。その時に手に取ったたチラシで無料と書かれていたが、まさかお祈りをさせされるとは思わなかった。

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2011年5月13日 (金)

蒸し野菜に凝る

最近、よく蒸し野菜料理を作る。蒸し器といっても、竹製のセイロでもタジン鍋でもなくて、そこらで売っているステンレスの鍋に細かい穴付きの皿を入れた簡単なやつ。水を下に入れて、皿の上に野菜をどんどん重ねて10分ほど蒸すだけだ。

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2011年5月12日 (木)

東電の特異な位置

テレビで東電の社長や会長の会見を見ていると、その慇懃無礼な態度に出ている傲慢さや無責任さに驚いてしまう。ここ最近の週刊誌を読むと、東電の特異な位置がだんだんわかってきた。政、財、官、学、マスコミの多くが東電にひれ伏すような立場である。

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2011年5月11日 (水)

河瀬直美、完全武装でカンヌへ

今日からカンヌ国際映画祭。日本からは三池崇の『一命』と河瀬直美の『朱花(はねづ)の月』がコンペに選ばれている。そのうち『朱花の月』を先日試写で見た。いかにもカンヌに向けて完全武装したような作品だ。

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2011年5月10日 (火)

永青文庫の達磨図を見る

細川家代々の美術品を収める「永青文庫」は、昔仕事で一度訪ねただけで、近所に住み始めてからは、行ったことがなかった。このGWは天気も良かったのでふらふらと出掛けて、前から気になっていた「禅僧の書画」展を見に行った。

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2011年5月 9日 (月)

『筑摩書房 それからの四十年』を一気に読む

近所の本屋で『筑摩書房 それからの四十年』という本を買って、一気に読んだ。創業から1970年までをたどった『筑摩書房の三十年』という本と並んでいて、こちらはそれから現在までをたどっている。つまり社史だが、『三十年』は和田芳恵、『それからの』の方は永江朗という外部の筆者が書いている。

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2011年5月 8日 (日)

久しぶりの高級フランス料理

長らく、高級フランス料理店に行っていなかった。昔はパリの「トゥール・ダルジャン」に行ったり、銀座の「ロオジェ」に行ったりしたものだが、外食が増えるにつれて、気楽な店ばかり行くようになった。年と共に、恰好をつけるのが面倒になったこともある。先日久しぶりに行ったのが「シェ・イノ」。

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2011年5月 7日 (土)

フランス人が聞く北野武

東京に住むミシェル・テマン氏が北野武にインタビューをした『Kitano par Kitano 北野武による「たけし」』を読んだ。去年出ていた本だが、先日本屋で手に取ったら、山田洋次が気にいらない、という部分が出てきて、そのまま買ってしまった。

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2011年5月 6日 (金)

若者で賑わう岡本太郎展

最近は映画も美術館も自分より年上の観客が増えたが、竹橋の東京国立近代美術館で8日まで開催中の「岡本太郎展」は、圧倒的に若い人が多かった。生誕百年でNHKのドラマになっていたりしたのは知っていたが、これほどの人気とは知らなかった。

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2011年5月 5日 (木)

ラ・フォル・ジョルネに行く

イタリア映画祭に行こうとしていたら、友人から「ラ・フォル・ジョルネ」のチケットが1枚余ったから行かないかと連絡があってそちらに出かけることにした。同じ有楽町だが、こちらは東京国際フォーラムを中心に数カ所で同時に行う大規模なもの。もともとフランスのイベントを5年ほど前から東京でも始めたものだが、今回初めて足を踏み入れた。

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2011年5月 4日 (水)

イタリア映画祭2010:その(2)

そこそこおもしろいのだが、キレがいま一つという映画ばかり見た。ダニエーレ・ルケッティ監督の『ぼくたちの生活』、ロベルタ・トッレ監督の『キッスを叶えて』、ルーチョ・ペレグリーニ監督の『星の子供たち』。前の2本はそれなりにキャリアのある監督作だ。

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2011年5月 3日 (火)

ビンラディン死亡の違和感

昨日は新聞の夕刊でもテレビでも、オサマ・ビンラディン死亡の記事が大きく報じられていた。9.11から10年目だから、ようやく、という感じはある。しかしニューヨークやワシントンで喜ぶアメリカ人をテレビで見ながら、どうしても違和感が残った。

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2011年5月 2日 (月)

相変わらずミもフタもない上野千鶴子

年をとったせいか、時代論が好きになった。とりわけ自分の学生時代の1980年代を扱った本だと思わず買ってしまう。昨秋出た文庫『消費社会から格差社会へ』は上野千鶴子と三浦展の対談だが、「1980年代からの変容」という副題で手に取った。一読して、上野千鶴子のミもフタもない発言が際立っていた。

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2011年5月 1日 (日)

倉俣史朗の作品を見ながら考える

六本木ミッドタウンの21_21デザインサイトで「倉俣史朗とエットレ・ソットサス展」を見た。ソットサスは有名なオリヴェッティやアレッシの仕事は展示されておらず、晩年のガラス細工でがっかりしたが、久しぶりに見た倉俣の家具はインパクトが強かった。

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