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2011年5月 7日 (土)

フランス人が聞く北野武

東京に住むミシェル・テマン氏が北野武にインタビューをした『Kitano par Kitano 北野武による「たけし」』を読んだ。去年出ていた本だが、先日本屋で手に取ったら、山田洋次が気にいらない、という部分が出てきて、そのまま買ってしまった。

相手がフランス人のせいか、たけしは気持ちよさそうに素直に話している。自ら浅草を案内したり、自宅で家族を交えて話したり。子供の頃の貧乏からコメディアン時代、そして映画を撮り始めてからの、一作、一作への思い。あれだけの映画を撮る人だから当たり前だが、極めて繊細で知的な発言だ。

「映画監督として自由でいられるのは、テレビの仕事があるからこそ。……どの番組も楽しんでやってる。仕事中毒だね」
「映画監督して気になっていることのひとつを言うと、どうやってキュービズムと映画の関係を作り上げていくかということ」
「(『ソナチネ』は)自分でも好きな作品だね。崇拝する監督のひとり、ゴダールの『気狂いピエロ』に部分的にインスパイアされて作った映画」
「『HANA-BI』で金獅子賞をとったことで、いろんなことが変わったよ」
「現代日本の三大監督といえば、黒澤明、大島渚、深作欣二だね」
「不思議なことに、僕はコンピューターが嫌いでね。インターネットに至っては、さらに嫌い」
「日本では公権力は文化をほとんどサポートしないの。その無関心たるや、深刻なものがあってね」
「日本は部分的にはヤクザの手中にある国だよ」
「僕、フランスが好きだなあ。フランス人も大好きだよ」

インタビュアーのテマン氏は面識があるが、いつもニコニコして、パンダのような感じの人だ。だから北野武を武装解除できたのだろう。

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