« フランスの格差社会 | トップページ | 阪本順治監督の軽快なコメディ »

2011年6月23日 (木)

オレ様のフランス料理

ちょっと変わったフランス料理店に行った。京橋の「ラ・ボン・ヌーベル」。店にはメニューがどこにもない。料理は(たぶん)5000円のコースのみで、席につくと「嫌いなものはありませんか」と聞いてくる。われら4人とも「ありません」と答えると、準備が始まる。

最初は冷たい野菜のスープ。それから大きな生ガキ。焼き野菜の盛り合わせ。白身魚数種とマグロのカルパッチョを塩とワサビで。そしてメインはさっぱりしたブイヤ・ベース。そしてデザート。

それをお箸と木のスプーンで食べる。どれも素材を吟味しているが、薄味でフランス料理という感じではない。体に良さそうなのは間違いないが、日本式に居直った感じだ。

驚いたのは、ワインのリストもなかったことだ。「白?辛口?」と聞くと、もう栓を開けて持ってくる。そしてラベルも見せずに注ぎ始める。テイスティングも何もない。値段だってわからない。思わず「高すぎませんよね」と聞くと「うちのは5、6千円ですから」。赤も同じ調子だ。ワインを選ぶ楽しみだってあるのだが。

何となく、オレ様シェフの趣味を押しつけられた気がしないでもない。別にシェフが威張っているとかいうのではまったくないけれど。確かに料理をすべて同じにすれば食材の調達も容易だろうし、調理も手間がかからない。カウンターを含む20席くらいをシェフと給仕の女性だけでやるには、それがいいのだろう。

自分がいいと思うものだけを、全員に食わせる。ワインも選ばせない。おいしかったけれど、私はちょっと苦手なタイプだ。外食には、まずメニューを見て選ぶ楽しみがある。

|

« フランスの格差社会 | トップページ | 阪本順治監督の軽快なコメディ »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/52018412

この記事へのトラックバック一覧です: オレ様のフランス料理:

« フランスの格差社会 | トップページ | 阪本順治監督の軽快なコメディ »