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2011年6月22日 (水)

フランスの格差社会

少し前の仏誌「Le Nouvel observateur」を読んでいたら、「フランスでこの20年に進んだ格差社会」という特集があった。私が最初にフランスに行ったのは27年前だが、社会の中の格差の大きさに目を剥いた記憶がある。それがさらに進んだとはどういうことか。

フランスでは今も昔も、グラン・ゼコールと言われる20ほどの少数精鋭のエリート校を出た者が、官庁や大企業の要職を占める。かつてはそこを出た者はエリートとしてよりよい社会のために身を捧げるという意識があったが、現在ではそのエリートたちがお金を儲けることのみに血道を上げているという。

この特集のメインの記事の見出しは、「新たな寡頭政治の横顔 権力もお金も両方いただく」。この現象のきっかけは、1990年以降にアメリカのビジネス・スクール的な教育がグラン・ゼコールに取りいれられたことだという。いかにお金を儲けるかを教えるのがグラン・ゼコールの目標となり、教授陣も一変したらしい。

かつてはグラン・ゼコールを出れば、官庁か大企業かを選んだ。ところが今ではその両方を行き来し、権力とお金の両方を手にする者が増えているという。その中で特にビジネスの才にたけた者は、世界市場を相手に巨万の富を手にする。これは日本でも同じことだが。

日本もこの20年で格差社会が進んだのは事実だが、フランスのようにもともと格差が激しかった社会は、すごいことになっているような気がする。ある記事の見出しは「1788年のように」。つまりフランス革命の前年のような状態になっているという。もう一回、革命のようなことがあるかもしれない。

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