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2011年6月24日 (金)

阪本順治監督の軽快なコメディ

阪本順治監督と言えば、1989年のデビュー作『どいつたるねん』から、最近は『闇の子供たち』など、一貫して問題作を撮る監督という印象がある。ところが、7月16日公開の『大鹿村騒動記』は、そんなイメージとは違って、軽快なテンポのコメディだ。

映画は、山村のバスで男女が山村に降り立つシーンから始まる。女(大楠道代)は原田芳雄演じる主人公善の妻、男(岸部一徳)は善のかつての友人で、彼らは18年前に駈落ちしたのだった。

この3人の演じるごたごたがおかしい。特に原田と岸部の掛け合いは、即興の漫才のようだ。そこに石橋蓮司も加わってオヤジたちの馬鹿話がポンポンと展開する。さらに佐藤浩市、松たか子、瑛太、でんでん、三国連太郎などが脇役で登場するという豪華さだ。

最後はみんなが大鹿村の歌舞伎を演じるというものだが、テンポの速い前半の方が楽しかった。撮影は笠松則通だが凝ったショットはなく、役者の自由な動きを軽やかにとらえている。キャストもスタッフも楽しみながら作ったことが、そのまま観客に伝わる小品だ。

舞台となった長野県の大鹿村では、年に2回、地芝居の歌舞伎公演が行われているという。神社の舞台で演じ、何百人もの観客が野外の境内に広がる様子を見ていたら、一度行ってみたくなった。秋は10月の第3日曜らしい。


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