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2011年7月17日 (日)

『死ね!死ね!シネマ』に頭を抱える

7月23日に公開される篠崎誠監督の新作『死ね!死ね!シネマ』を見て、頭を抱えてしまった。もしこれが大学生の作品なら間違いなく大傑作なのだが、劇場用を何本も撮っている監督がこんなものを作っていいのだろうか。いい歳をして、この幾重にも折り重なった映画愛の自家中毒ぶりは何だろうか。

舞台は映画美学校。そこで教えている講師で監督のシマザキが、卒業制作の講評をしている時に、逆に生徒たちからバカにされて逆ギレする。生徒たち42人を虐殺し、学校は廃校になる。4年後、当時高校生だった女性は、その美学校でホラー映画を撮ろうとする。

試写を見たのも、一般上映も、映画のロケで使われた映画美学校内の映写室だ。生徒たちは実際の美学校の学生だし、ほかの講師たちも出ている。そもそもこの映画は、美学校の授業で作られた短編がベースになっているらしい。すべてが内へ内へととぐろを巻いていて、社会からは完全に隔絶されている。

出演したり撮影を手伝った学生たちは、おそらく嬉しくてしょうがないだろう。だけど監督と同世代の私としては、こうした時代遅れの映画愛に若い人を巻き込んでいいのだろうか、と素直に心配になった。

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