「黒ネコのタンゴ」はイタリアの歌だった
昨日の「朝日」朝刊でおもしろかったのは、別刷beの「うたの旅人」。私が子供の時大流行した「黒ネコのタンゴ」は、もとはイタリアの歌だったという話だ。そして記者は40年前にそれを歌った女性に会いに行く。まさかと思った。
イタリアの子供の歌コンテストで1969年に入賞した曲が、レコード化されて大ヒットし、それを同じ年に日本でカバーしたらしい。イタリアで歌ったのは4歳の女の子で、日本版は6歳の皆川おさむ。
「タンゴ!タンゴ!」と繰り返すところは原版は「ネロ(黒)!ネロ!」となる。ちなみに内容は黒ネコが欲しいと言ったのに、白ネコをくれた君は嫌い、というもの。日本版と全く違う。
圧巻はイタリアでその曲を歌った現在46歳の女性に会いに行くところだ。しかもその女性は、南イタリアで売春斡旋と麻薬売買で実刑判決を受けていた。これはヤバい。ところが弁護士を通じてインタビューを申し込むと会ってくれた。小さい頃に天才少女と騒がれて、それが一生付きまとってきた人生を語る。
さらに記者は日本で歌った皆川おさむに会いに行く。こちらも普通の人になっていたが、ずっと「黒ネコ」が付きまとった、と語る。そしてイタリアの元歌手のメッセージを伝える。「あの歌は二度と歌いたくなかった。でも、おさむとならデュエットしたい」。皆川は「彼女と歌えるなら僕がイタリアに行きたい」。
これこそ新聞記者しかできない行動力だ。こういう突撃記事をもっと読みたい。これを読んだら、テレビ局が動くのではないか。この2人の出会いは見たい。
ちなみにユーチューブでは、イタリアの歌も日本の歌もアップされている。韓国版もあって、こちらは繰り返しが「ネロ!ネロ!」なので、原版に近そうだ。現在の2人の顔写真も画像検索で出てくる。
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