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2011年8月12日 (金)

真夏の高尾山に登る

真夏の高尾山に登った。実を言うと初めてだ。数年前に「ミシュラン3つ星」で話題になって以来、やたらに混んでいるというのでいよいよ行く気は失せていたが、行きたいという外国人がいたので付き合うことにした。山は涼しいかもという期待もあった。

京王線の高尾山口駅で降りて、本来ならここから歩くのだが、モノレールに乗る。そこから歩いて40分で標高599メートルの山頂に着く。40分といっても、続けて歩くとどんどん汗が出てくる。ようやく着いた時には、全身がフラフラだった。

しばらく座っていると、汗が引いて心地よい風が全身を包む。周りはみんな弁当を広げて食べているが、我々はひたすら風を楽しんでいた。

なぜここがミシュラン3つ星か、という議論になった。外国人によれば、東京近郊で3つ星は、富士山、日光、高尾山で、鎌倉も伊豆も2つ星という。おい勝手に決めるなという感じだが、外国人が言うには「東京から1時間で本物の自然に浸れるのは珍しい」。

別に歴史的価値や美的観点ではなく、欧米外国人観光客の求めるもの(=都会のそばの自然)がある、というだけのことだ。そう考えたら、料理のミシュランで真面目に騒ぐのも馬鹿らしくなった。

帰りは遅めの昼ごはんで、蕎麦屋で岩魚や蕎麦を食べて酒を飲んだ。夕方まで2軒ハシゴしたが、なかなかいい店がある。飲食店も土産物店も下品でなく、多すぎず少なすぎず、ちょうどいい感じだ。帰りの駅で地図を見てわかったが、6通りも登り方がある。これは何度も行きたくなると思った。

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