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2011年9月

2011年9月30日 (金)

芸術家の映画が増えた

最近、日本で公開されるヨーロッパの映画に、有名な芸術家や文学者を主人公にしたものが多いような気がする。ゲンズブールとか、ゲーテとか、少し前だとピアフとかモディリアーニとか。最近見たのは、11月下旬公開のフランス映画『サルトルとボーヴォワール 哲学と愛』。

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2011年9月29日 (木)

『ダブル・ファンタジー』の通俗さに唖然

いくつもの文学賞を取った村山由佳の『ダブル・ファンタジー』が文庫になったので読んでみた。実を言うと8割くらいは『週刊文春』連載時に読んでいたのだが、あんまり評判がいいので、通して読んでみたくなった。

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2011年9月28日 (水)

コミュニケーション能力なるもの

最近、やたらに「コミュニケーション能力」という言葉を目にする。どうも最近の若者に欠けているのはこの能力らしく、企業の就職試験ではこれが問われるらしい。何だそれは一体、と思う。

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2011年9月27日 (火)

『灼熱の魂』はおもしろい

最近の試写で最もおもしろかったのが、12月に公開されるカナダ映画『灼熱の魂』だ。実を言うと、題名と試写状の暑さで死にそうな女性の顔写真から、なぜかアフリカで苦労する欧米女性の話だと勝手に思っていたが、全く違っていた。

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2011年9月26日 (月)

川村湊訳の『梁塵秘抄』に笑う

光文社文庫の新訳と言うのは何でもありで、だいぶ前にここでも落語調のゴーゴリの翻訳を紹介した。今度読んだのは日本の古典の現代語訳で、文芸評論家の川村湊が後白河法皇編の『梁塵秘抄』を訳しており、これが笑ってしまった。

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2011年9月25日 (日)

久しぶりの銀座シネパトス

久しぶりに銀座シネパトスに行った。銀座のど真ん中にあるにもかかわらず、同じ並びの定食屋の焼き魚の匂いが映画館の入口まで漂い、上映中に地下鉄の音が遠くで聞こえる。今時珍しい、場末感溢れる映画館は変わっていなかった。見たのはジョン・カーペンター監督の『ザ・ウォード 監禁病棟』。

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2011年9月24日 (土)

ユニクロに古着を持って行く

先日、ユニクロに古着を持って行った。買物をした時に、ユニクロで販売したすべてを引き取り、途上国に送ったり、繊維を解体して再利用をしているというパンフを見たからだ。タンスの奥まで探すと、数年間着ていないユニクロの服がどんどん出てきた。

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2011年9月23日 (金)

韓国映画『アジョシ』を楽しむ

ほかの新聞ではほとんど触れられていなかったが、「読売新聞」で恩田記者が絶賛していたので、映画館に見に行った。見に行って、お金を払った以上の充実感があった。

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2011年9月22日 (木)

『絶望の国の幸福な若者たち』の小気味よい居直り

古市憲寿という26歳の大学院生が書いた『絶望の国の幸福な若者たち』を読んだ。買った理由は何よりも題名が気になったからだが、上野千鶴子と小熊英二の推薦文が帯にあったこともある。これがなかなか小気味よい居直りぶりで、おもしろかった。

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2011年9月21日 (水)

絵の中をさまよう映画

五反田に、大日本印刷がフランスのルーヴル美術館と組んだ「ミュージアム・ラボ」という展示がある。ここで数年前ティツィアーノの《うさぎの聖母》が取り上げられた時、観客が絵の中に入ってゆく装置に感嘆したことがある。12月に公開される映画『ブリューゲルの動く絵』を見た時、同じような感覚を味わった。

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2011年9月20日 (火)

イケムラレイコの不思議な造形

竹橋の東京国立近代美術館の「イケムラレイコ うつりゆくもの」展が良かった。この人の作品は、1990年代にまだ銀座に佐谷画廊があった時に見た記憶があるが、それからいろいろなグループ展で見てきた。大規模な個展は日本で初めてだろう。

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2011年9月19日 (月)

キスの美しい映画

キス、つまり接吻は難しい。どのような顔つきと身振りと気分でやるかは相手と状況次第で、こればかりはいくら年をとってもわからない。12月23日に公開されるガス・ヴァン・サントの新作『永遠の僕たち』で見られるいくつもの美しいキスを見ながら、そんなバカなことを考えた。

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2011年9月18日 (日)

初めて胃カメラを飲む

50歳になって初めて、胃カメラ、つまり消化菅内視鏡撮影をした。先日の人間ドックで、「胃壁不整のため精密検査が必要」と書かれた結果が送られてきたからだ。昔だったら「自覚症状もないし、そんな暇はない」と無視していたが、最近は年もとったし、何よりヒマだ。

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2011年9月17日 (土)

『恋の罪』の女性たち

11月12日公開の『恋の罪』には期待した。あの『冷たい熱帯魚』の園子温監督が、例の東電OL事件を取り上げるのだから。そして結果は、ちょっと失望した、というのが正直なところ。

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2011年9月16日 (金)

むかなつ躁状態

『負け犬の遠吠え』で有名な酒井順子氏は私より数年若いはずだが、雑誌で「むかなつ躁状態」について書いていた。最近、彼女の回りで「昔を懐かしみたい欲求」をむき出しにする人が増えているという。なかにはあまりにも楽しくて、「むかなつ躁状態」に陥っている人がいるという。

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2011年9月15日 (木)

まだまだおかしい東京国際映画祭:その(1)

まだまだ夏だと思っていたら、もう東京国際映画祭関係の案内が来た。1通は記者会見の案内、もう1通はオープニングとクロージングへの招待状だ。この2通を見ながら、今年で24回を迎えるこの映画祭も、まだまだおかしいなと改めて思った。

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2011年9月14日 (水)

現代のアーティスト症候群

芸術系の大学で教えていると、学生たちのアーティスト志向に驚くことがある。その多くが何らかの「アーティスト」になれると思っている。そこで大野左紀子著『アーティスト症候群』を読んでみた。

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2011年9月13日 (火)

9月のパリと飛行機で見るカンヌ出品作

パリでは、ペドロ・アルモドバルの新作「私が住む肌」La piel que habitoも見た。アルモドバルなら日本に配給されるに違いないが、早く見たいと思った。結果は、期待外れだった。

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2011年9月12日 (月)

ベネチア国際映画祭の結果に驚く

ベネチアの受賞結果には心底驚いた。どう見ても受賞はないだろうと思っていた『ヒミズ』の主演の2人に、マストロヤンニ賞が贈られたからだ。私の印象だけでなく、上映翌日のイタリアやフランスの新聞にはほとんど触れられていなかったし、受賞式当日の各紙朝刊でも全く予想に入っていなかった。

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2011年9月11日 (日)

9月のパリで見るカンヌ出品作

毎年、8月末から9月にかけて、パリではカンヌに出た映画が公開される。今回何本か見た。最初に見たのがミア・ハンセン=ラヴの「若き日の恋」Un amour de jeunesse。前作『あの夏の子供たち』が強く印象に残った、20代の女性監督だ。

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2011年9月10日 (土)

やはりベネチア・ビエンナーレはおもしろい

ベネチアと言えば、映画祭もあるが、現代美術の祭典「ベネチア・ビエンナーレ」が有名だ。ちょうどこちらに来る前に横浜トリエンナーレを見たこともあり、駆け足で見て回ったが抜群におもしろかった。例年は総合ディレクターのテーマ展が開催されるイタリア館やアルセナーレ(倉庫跡)が見ものだが、今回は国別展示が強いインパクトを残した。

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2011年9月 9日 (金)

つぶれそうなベネチア国際映画祭:その(7)

実は既に都合でベネチアは離れたが、もう1回だけ書く。イタリア映画「動かぬ大地」とベルギー映画「インベイダー」の2本がアフリカからの不法移民をテーマにしたものだったと書いたが、ほかにも同じテーマの作品がイタリア映画で2本あった。1本は、コンペ外の招待で巨匠エルマンノ・オルミの「紙の旅」Il viaggio di cartone。

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2011年9月 8日 (木)

つぶれそうなベネチア国際映画祭:その(6)

園子温監督の『ヒミズ』が上映された。私は公式上映ではなく前日のプレス向け上映を見たが、たぶん賞は無理だと思う。途中で席を立つ人が数十人はいたし、終わった後に拍手の後に小さめのブーイングもあった。

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2011年9月 7日 (水)

つぶれそうなベネチア国際映画祭:その(5)

これまでは主に面白かった映画について触れたが、今日はそこそこのできの数本について書く。まず、好感が持てたのが、コンペに出た香港のアン・ホイ監督「シンプル・ライフ」A Simple Life。

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2011年9月 6日 (火)

つぶれそうなベネチア国際映画祭:その(4)

今回の映画祭で、まぎれもない傑作を見た。シャンタル・アケルマンの「オルメイヤーの阿房宮」La folie Almayerで、コンペ外の招待作品だから、誰も日本人は見ていないようだ(というより、日本の新聞記者たちは監督の名前も知らなかった)。一言で言うと、マルグリット・デュラスとクレール・ドニとアビチャッポンを足して割ったような作品である。

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2011年9月 5日 (月)

つぶれそうなベネチア国際映画祭:その(3)

今年はコンペが不作かと思っていたが、だんだん賞にかかりそうな映画が出てきた。1本はスティーヴ・マックイーン(あの俳優ではなく、アフリカ系英国人)の「シェイム」Shameと、もう1本はイタリアのエマニュエル・クリアレーゼの「動かぬ大地」Terraferma。

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2011年9月 4日 (日)

つぶれそうなベネチア国際映画祭:その(2)

ベネチアは昔からアート系の作品を好んで上映することで知られているが、その伝統は今でも続いている。かつて前衛で知られた2人の監督の新作を見ながら、いろいろ考えた。1本はコンペに出た、フランスのフィリップ・ガレル監督の「情熱の夏」Un ete brulant、もう1本は「オリゾンティ部門」にイランのアミール・ナデリ監督が出した「カット」Cut。

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2011年9月 3日 (土)

ベネチアで思い出す『ベニスに死す』

ベネチアに来る直前に、10月1日からニュープリントでリバイバル公開される『ベニスに死す』(71)をイタリア文化会館の試写で見た。8年前に見たはずだが、古典は見るたびに発見がある。今回驚いたのは冒頭のシーンだ。

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2011年9月 2日 (金)

つぶれそうなベネチア国際映画祭:その(1)

今年もベネチアへやってきた。「つぶれそうな」と書いた理由はいくつかある。まずは1週間後のトロント映画祭が急成長を遂げて、ビジネスの場としてはベネチアをはるかに上回るようになった。2005年頃まではベネチアにたくさんいた日本の配給会社は、今やトロントに行く。

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2011年9月 1日 (木)

羽田発の国際線に乗る

羽田から00:35分発の日航機でベネチアに着いた。羽田発の国際線は初めてだが、こんなに便利だとは思わなかった。自宅から定額制のタクシーで6000円。夕食後にシャワーを浴びて22時に自宅を出たが、余裕だった。これはもう成田は使う気がしない。

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パリの空港で見る日の出

初めて羽田発の日航の深夜便に乗って、ベネチアに着いた。これに乗った最大の理由は、羽田発国際線を試してみたかったから。6000円の定額タクシーで自宅から40分。こんなに便利なら、もう成田は使えなくなってしまいそうだ。

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