« 『灼熱の魂』はおもしろい | トップページ | 『ダブル・ファンタジー』の通俗さに唖然 »

2011年9月28日 (水)

コミュニケーション能力なるもの

最近、やたらに「コミュニケーション能力」という言葉を目にする。どうも最近の若者に欠けているのはこの能力らしく、企業の就職試験ではこれが問われるらしい。何だそれは一体、と思う。

そんな時、講談社のPR誌『本』で、演出家の平田オリザ氏がまさにこの能力について連載しているのを見つけた。それは結局「慣れ」のレベルであり、一般的な就活に役立つ点では、体育会系に所属するかアルバイトの経験で養われると。

つまり、大人たちの若者のイメージは「何を考えているかわからない」とか「はっきり意見を言わない」「すぐに挫折する」といったところだ。だから体育会系に属したりや居酒屋のバイトをやれば、大きな声を出して愛想よく上司の命令に従うクセくらいは身につくというものだ。

でも実際の社会では、「大きな声を出して愛想よく命令に従う」ような輩が会社をダメにし、日本をダメにしてきたような気がする。かつてはそういうサラリーマンが日本の経済成長を支えたのかもしれないが、最近ではむしろいらないのではないか。

大人の言う「コミュニケーション能力」がその程度だとしたら、若者は気にする必要はない。今の若者が自分の意見を言わないとしたら、我々大人たちが作ってきたコンビニ、ファミレス、携帯、ゲームなどの環境によるものだろう。そこには確実に別の「コミュニケーション能力」があり、別の意見の言い方がある。

新学期が始まり、再び大学で学生に接しながら、そんなことを考える。それでも手っ取り早い就活勝利法は、アルバイト経験なのは事実のようだ。自分自身は学生時代ほとんどバイトをしなかったけれど。

|

« 『灼熱の魂』はおもしろい | トップページ | 『ダブル・ファンタジー』の通俗さに唖然 »

大学」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/52850470

この記事へのトラックバック一覧です: コミュニケーション能力なるもの:

« 『灼熱の魂』はおもしろい | トップページ | 『ダブル・ファンタジー』の通俗さに唖然 »