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2011年9月17日 (土)

『恋の罪』の女性たち

11月12日公開の『恋の罪』には期待した。あの『冷たい熱帯魚』の園子温監督が、例の東電OL事件を取り上げるのだから。そして結果は、ちょっと失望した、というのが正直なところ。

一言で言うと、女性3人のカラミが退屈だった。大学助教授役の冨樫真はいい。札束を口に加えて差し出すところなんか、最高だ。神楽坂恵も、うぶな妻でありながら売春にのめり込む感じが悪くない。しかしながら冨樫が神楽坂に売春とは何かを教え、神楽坂が次第に目覚めるというイニシエーションがどうもピンとこない。

水野美紀の刑事はいいのだが、彼女が不倫をしているという設定は本当に必要だったのだろうか。女はみんな淫乱である、というような哲学を無理やり作っている気がしてならなかった。

もちろん、おもしろくないわけではない。園監督の怒涛のように突き進む展開や、まさかというような場面がこれでもかと続く勢いは、魅力たっぷりだ。

だけど、どこか「男性が勝手に考えた妄想」という感じがどこかに残る。やはり園監督は男性が主人公の映画の方がおもしろい。この映画の女性の感想を聞きたい。

最近、ベルイマンの『沈黙』をDVDで見直したが、そこに描かれる二人の女性の性欲の表現が、やはり男性の妄想のように見えた。だから悪いというわけではないのだが。

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