« ユニクロに古着を持って行く | トップページ | 川村湊訳の『梁塵秘抄』に笑う »

2011年9月25日 (日)

久しぶりの銀座シネパトス

久しぶりに銀座シネパトスに行った。銀座のど真ん中にあるにもかかわらず、同じ並びの定食屋の焼き魚の匂いが映画館の入口まで漂い、上映中に地下鉄の音が遠くで聞こえる。今時珍しい、場末感溢れる映画館は変わっていなかった。見たのはジョン・カーペンター監督の『ザ・ウォード 監禁病棟』。

なにせ「朝日新聞」で山根貞男さんが、「日経新聞」で宇田川幸洋さんが絶賛していた。そのうえ久しぶりに蓮實重彦氏に会ったら、出てきた最初の言葉が「ジョン・カーペンターの新作はいいですよー」。

確かにおもしろかったが、映画館同様、ずいぶん古めかしい映画だった。もともと1966年の設定だし、ブロンドの美女が精神病棟に監禁されて、出会う恐怖の数々という話だ。CGなどはほぼ使わっていないが、恐怖が身体的に伝わってくる。ゾンビのような化け物も古典的で、今風の工夫がない。でも怖い。

同じ病棟に閉じ込められた4人の女たちの顔つきがいい。エキセントリックだが、妙な魅力がある。そしてその中で主人公は、中盤から一人で病棟に巣食う問題を解決しようと決心し、アクションを繰り広げる。これが何ともカッコいい。

最後の主人公の多重人格という結論付けも古めかしいが、今まで見てきたものが一挙に壊される感じがたまらない。そしてラストにもう一つ仕掛けがある。ああ、怖かった。映画はこうこなくちゃ。

|

« ユニクロに古着を持って行く | トップページ | 川村湊訳の『梁塵秘抄』に笑う »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/52815813

この記事へのトラックバック一覧です: 久しぶりの銀座シネパトス:

« ユニクロに古着を持って行く | トップページ | 川村湊訳の『梁塵秘抄』に笑う »