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2011年10月 5日 (水)

失望した「モダン・アート、アメリカン」展

国立新美術館で12月12日まで開催中の「モダン・アート、アメリカン」展を見てがっかりした。チラシの表にジョージア・オキーフ、裏にエドワード・ホッパーの絵があるのを見て、ずいぶん期待していたからだ。

実際のところ、オキーフは4点しかなく、ホッパーは2点のみ。オキーフはどれも小品だし、ホッパーの2点のうちの無人の風景の1点は、あまりホッパーらしくない。

その分、知らない画家の絵がたくさんある。印象派を生真面目に模倣した作品が多いが、同じ模倣でも日本の梅原龍三郎や萬鉄五郎らの方が、ずっと遠くまで行っているように思えた。

展覧会は、19世紀末から1960年あたりの抽象表現主義まで約70年を110点で見せる。従って国吉康雄もルフィーノ・タマヨもジャクソン・ポロックもサム・フランシスもマーク・ロスコもみんな1点ずつ。そのうえ、小品が多い。それぞれの画家について、国内にもっといい作品がたくさんあるのに、と思う。

出品作はすべて「フィリップス・コレクション」というアメリカの私立美術館から借りたものだが、いい作品は貸してくれなかっただろうか。何とも印象の薄い展覧会だ。もはや「○○美術館展」の時代は終わりにしよう。

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