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2011年10月31日 (月)

「っす言葉」と「お疲れさま」と

1週間ほど前の日経新聞で川本三郎氏が、自著『マイ・バック・ページ』の映画化にあたっての後日談のようなことを語っていた。それは登場人物の言葉使いをめぐる話で、大学生の言葉に日々接する自分には、妙に印象に残った。

脚本の段階で「オレしらないっすよ」とかの「っす」言葉があって、それは1970年代の若い世代にはない、と直してもらったという。確かに最近は「いいっすねえ」という言い方が、若者だけでなく大人にも流通している。なんだか職人の言葉を気取っているみたいで、個人的には好きでないが、とにかくみんな使う。私にはとても使えない。

川本氏は「っす言葉」は「僕」ではなく、「オレ」か「自分」に合うとして、「バブル経済崩壊後の格差社会の出現と関係あるのか」と述べている。確かにこの言葉を使うかどうかが、バブルを知っているかどうかの境目に当たるかも知れない。

もう一つの「お疲れさま」は、川本氏が撮影現場を訪れた時に新聞記者が使っていたので、「それはない」と撮り直してもらったという。こちらは私も使う。「『お疲れさま』はもともとは水商売や芸能界の業界用語」と書かれているが、私の場合は前の職場がマスコミだったせいか、いつも使っていた。考えてみたら、確かに水っぽい、嫌な言葉に思えてきた。

今後、「お疲れさま」を使わないで生活してみようと思う。帰る時は「お先に失礼します」「じゃあまた」などですむが、乾杯の時は何と言えばいいのだろうか。

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