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2011年12月28日 (水)

今年の3冊の本

日曜日の朝日新聞の書評欄は「今年の3点」ということで、書評委員がそれぞれのベスト3を挙げていたが、これがショックだった。自分が読んだ本が一冊もないのだ。本は読んでいる方だと思っていたのに。不安になってほかの新聞を買いに行った。

ところが読売にも日経にも私が読んだ本はなかった(毎日は通常の書評)。確かに文庫や新書を買うことが多く、値段が高くそれ以上に持ち運びに不便な単行本はあまり買っていない。それにしても。こちらがずれているのか、書評委員がカッコつけすぎなのか。

今年買った単行本で、本棚に見つかったものを手に取ってみた。永江朗『筑摩書房 それからの四十年』、原田ひ香『東京ロンダリング』、高橋渡『東京シネマ酒場』、四方田犬彦+石井睦美『再会と別離』、古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』などなど。軽い本が多いのは事実だが、どれもおもしろかった。

書評を比べていたら、あることに気がついた。読売に女性が多い。21人のうち7人いる。朝日は20人のうち4人。日経は13人のうちたった1人。この差は歴然だ。各紙のオヤジ度、あるいは権威主義率がよくわかる。読売の女性には女優の小泉今日子や作家の川上未映子、朝吹真理子などが含まれていて、華やかだ。小泉今日子が吉田修一『平成猿蟹合戦図』について、「ワクワクしたし、胸がスカッとする気持ちのいい物語でした」などと書いていると思わず買ってしまいそうだ。

美術展だと今年の3本が、「ぬぐ絵画」展とか「酒井抱一」展とかだいだい自分と重なるし、映画にしても『一枚のはがき』とか『八日目の蝉』とか自分と同じなのに。読書というのは、人によって全く興味が異なるものだと痛感した。私の映画のベストについては後日書く。

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