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2011年12月24日 (土)

上野千鶴子の政治批評

1週間ほど前の朝日新聞「政治批評」で、上野千鶴子の言葉が心に残った。一つは民主党にも評価すべき点があると言っていること、もう一つは日本型雇用は崩壊すべしという持論だ。

民主党については、今では誰もが悪口を言う。しかし上野は少し違う。「沖縄密約が明らかになったし、格差の存在を示す貧困率のデータも表に出てきた。……3.11や原発事故の対応も自民党政権なら隠蔽体質がでて、さらにひどかったと思う。東京電力をもっと守ったと思う」「民主党政権のほうがまだましだった」「政党や政治家への過大な期待を有権者は捨てた方がいいと思う」

確かに自民党なら東電をもっと守ったと思う。長年甘い汁を吸ってきたはずだから。政治家への過度の期待は、小泉政権や橋下大阪市長のような存在を生むからロクなことはない。

日本型雇用については、「経済成長のもと、日本型雇用と近代家庭のペアで支えられてきた社会システムは終わった」と言う。「社会資源としての正規雇用が希少財化しているのに、いす取りゲームに参加しようという若者は後を絶たず、参入できた男をゲットしようとする婚活もなくならない」。今の若者の本音がこの数行で表わされている。そして諸悪の根源を「連合のオヤジ労働者」と言う。

ホスト役の宇野重規東大教授が何とも情けなく見えてくる。上野は1948年生まれだから、全共闘世代の真っただ中だ。当時何をしていたのか知らないが、今の闘いは何とも過激に見える。載っていた写真がショートカットで、「かわいいおばあさん」風で自然だ。東大を退官して、ほかの大学に「天下り」していないのもいい。

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