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2011年12月 2日 (金)

またまた飛行機に乗り遅れる話

かつて飛行機に乗り遅れる夢について、ここで書いたことがある。海外によく行く人にとっては、乗り遅れや忘れ物はトラウマのようなものだ。新幹線は遅れても次に乗ればいいが、飛行機は次がない。だから早めに行く。

ある著名な科学史家(名前は伏す)が、亡くなる直前にドイツに講演旅行に行った時の話を聞いたことがある。講演の日の朝、ホテルのロビーにいないので調べてみると、部屋にもいないという。午後になって空港から主催者に連絡があった。英語のできる日本の紳士が飛行機に乗ろうとしているが、航空券の日付が違うという。あわてて空港に行くと、その学者は「飛行機に遅れるといけないので、早めに出ました」と言ったらしい。既に認知症だったことがそこでわかった。

今回のプラハ行は乗り換えの不安があった。17:15にパリ着で、18:15にプラハ行きが出発。全く同じ時間で昨年はベネチア行きに乗り換えたが、その時は『ノルウェーの森』一行の乗り換えが大いに遅れたせいで、飛行機が遅れたことはここで書いた。ただしベネチア行きはパリ空港の到着ゲートが2Eから2Fへの乗り換えで、いわばま向かいの位置にある。それでも走って10分はあった。
今回のチェコ行きは斜め向かいの2Dで、さらに遠かった。飛行機は定刻に着いて、飛行機から出たのが8分後。税関には50人ほど待っていたのを大声で懇願して割り込み、走ること20分。体力の限界に達したところで、18:45に出発ゲートに着いた。ちょうど搭乗が始まる時だった。これはもっと年を取ったら無理だと思う。

同じ航空会社だと待ってくれるという人もいるが、それは間違い。かつて乗り換えに間に合わなかったことがあった。ベルリンからKLMのアムステルダム経由で帰る時に、1時間しか乗り換え時間がないのに、30分遅れた。それから走ること20分。ほかにも日本人が2人いた。3人で死にそうになりながら走った。出発5分前に着いたが、飛行機の扉は閉められたばかりだった。我々3人は窓を叩き、大声を挙げたが効果なし。飛行機は行ってしまった。私ともう一人は半日待って夜便に乗り、もう一人はロンドンに行って夜便に乗ることになった。3人のうち、英語のできる女性がKLMに猛烈に抗議したので、食事券や国際電話カードなどもらったが、ひどい目にあった。

自分も耄碌したら、突然「乗り換えに間に合わない!」とか言いそうな気がする。

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