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2011年12月31日 (土)

今年の終わり

今年が終わる。今年は例年になく大きな激動の年だったと思う。国内では東北大地震、海外ではアラブ革命と欧州危機、これだけの変動は10年に1回くらいしかないのではないか。

簡単に言うと、大地震と原発事故で、我々は人間の弱さを知る。アラブ革命でネットの威力を知り、欧州危機でグローバル資本主義の恐ろしさを知る。つまり従来型の生産を中心とした産業や国家を超える金融の動きに距離を置く生き方が求められているということか。

ふと、自分が生まれたころからの大事件というものを考えてみた。覚えているのは1970年のよど号ハイジャックと万博。72年のあさま山荘事件。それからずっとたって、89年のベルリンの壁の崩壊。95年のオウム事件と阪神大震災。2001年の9.11。

おかしい。72年から89年の20年近く、つまり自分が中学生から大学を卒業して働き始めた頃の間に大事件がない。まさか。いわゆる戦後日本の高度成長、つまり消費型資本主義が開花し、バブルへと向かう幸福な時代というだけなのか。ダイエーや西武セゾンやリクルートが成長し、広告が花形になった時代ということか。あえて探すと、85年の日航ジャンボ機墜落事故くらいしかない。

その頃は首相も長く務めた。74年にロッキード事件で辞めた田中角栄の後が、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘、竹下登。病気で死んだ大平を除くと、短くても2年はやっている。中曽根は5年。1989年の平成になってからは極端に短い。小泉の5年だけが目立つ。

そんな国の幸福の幻想が2回の大地震で壊れるというのは、歴史はよくできているのかもしれない。

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