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2011年12月26日 (月)

TBSの地震番組に釘付け

私はふだんテレビは見ない。理由はともかく、長年の習慣だ。見るのはだいたい事件が起きた時だけ。そんな私が昨日、TBSの報道番組におよそ4時間くらい釘付けになった。テレビををこれだけ長時間見たのは久しぶりだ。

この番組は、「サンデーモーニング年末SP“報道の日2011”記憶と記録そして願い」で、一年を回顧する報道番組だが、午後2時半くらいからは3.11の映像が流れた。おもしろいのは、2:46に起こった地震を捉えた日本中の映像を昨日の全く同じ時間に流したことだ。

映像にはTBSのものばかりでなく、一般の視聴者、東電、警察、海上保安庁などさまざまなものを交えて編集している。地震の瞬間の各地の映像から、津波を恐れて避難する人々の映像が映る。東北のどこかの町内会長は地震が起こった数分後に「津波が来る、逃げなさい」と叫びながら一番に高台に登り、一部始終を撮影していることだ。「これは将来のための記録だから」と口走りながら。

津波が来る時間が場所によってずいぶん差があることにも驚いた。石巻のように30分後のところもあれば、仙台のように1時間以上たってから来たところもある。家の屋根に乗って流されている夫婦を素人が撮影した映像を見せた後に、その夫婦が出てきて当時の様子を説明したり、丁寧に作られている。

時おり、カチカチと時間が示される。まるで地震の時を再び生きているような気分になる。10メートルを超す波が一瞬のうちに街を呑み込む恐ろしさ。自動車も家もビルもおもちゃのように壊れてしまう。その日、東北では雪が舞っていたことも忘れていた。泳いでいるところを救助された人々の、血の気の引いた様子。

ニュースに切り替わる5時過ぎまで立てなかった。おかげで行く予定だった三菱美術館の「ロートレック展」最終日に行きそこなった。ニュースの後は、官邸の5日間として、政府の対応ぶりを見せていたが、再現ドラマが出てくるところで一挙に熱が冷めた。こうした検証は、朝日の連載「プロメテウスの罠」のように、活字の方がおもしろい。

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