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2012年1月 4日 (水)

田舎の正月

正月は珍しく九州の田舎に帰った。その間、パソコンを持っていかなかったので、ネットに一切接触しなかった。昨日や一昨日にアップしたのは、事前に書いて予約しておいたものだ。ついでに本も全く読まなかった。

テレビを見たり、おせちを食べたり、墓参りに行ったくらいで、何もしていない。テレビの前でごろごろ、これぞ日本の正月である。

唯一の積極的な行為は、中学の同窓会への出席だ。これまで5年に一度開かれていたらしいが、関心がないか忙しいかで参加しなかった。最近は高校や大学の同窓会へも初めて出て「昔懐かし症候群」が出ているので、とうとう勇気を出して中学校の同窓会にも出てみた。

私の故郷には近くに私立の小学校はないし、中学もないに等しかったので、近所の全員が同じ小学校に行き、中学校に行く。完全な地縁社会だ。同窓会には60人以上が集まったが、その大半が中学以来、つまり35年間会っていなかった。

それが会ってみると、懐かしさ爆発で、みんなじゃれるように話していた。高校や大学の同窓会と違って、誰も名刺交換なんてしない。ひたすら35年以上前の事を話していた。当時、親の職業や貧富の差や、成績の良し悪しなんて全く考えたこともなかった。気の合う仲間と野山を駆け回り、悪戯を繰り返していた。そんなみんなが、まるで冷凍保存をしていて急に解凍でもしたかのように、いっせいに目の前に現れた。

今思い出しても、本当に会ったのか自信がないくらい、夢の中のできごとのようだ。実を言うと一番会いたかった女性は欠席だった。まるで神の仕業のようだ。いずれ写真が送られてきた時、それが夢ではなかったことがわかるだろう。その写真にはたぶん、白髪や禿や皺の目立つ顔が並んでいるだろう。

東京に戻ってパソコンを開くと、ろくでもないメールがたまっていた。また虚構の毎日が始まる。

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