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2012年2月16日 (木)

岩波のコネ採用

少し前に、岩波書店が自社の著者または社員の紹介でないと採用試験を受けられないというシステムをHPに載せたことが、大きな話題になっていた。一見、平等でなく閉鎖的に見えるけれど、本当にこれは問題だろうか。

岩波の言い分は、若干名しか採用しないのに、完全公募にすると千人以上応募があり、採用にお金と時間がかかりすぎるというものだ。たしかに出版社は規模は小さくても名前は有名なので、そうなったら大変だろう。

私は個人的には、こうしたコネ採用は大いにやるべきだと思う。私自身、大学の前に、新聞社や政府系団体にあわせて20年以上勤めたが、どちらも採用の競争率はやたらに高かった。ところが入社してきた新人は、まず3人に1人は大外れだった。部署別採用で、2人採用して両方とも話にならない年もあった。それほど公募の採用は難しい。面接の印象で「これはいい」と思っても、多くの場合、騙される。公募はある種、宝くじのようなものだ。

その点、著者など知り合いからの推薦なら、ある程度信用できる。私自身大学の教師になってから2名を就職斡旋したが、自信を持って推薦できる学生だった。今もうまくやっている(と思う)。こちらとしては、その後のこともあるので、向かないと思う学生は推薦しない。

それでなければ、企業はもっとインターンや学生バイトを増やしてほしい。数か月働かせれば、だいたい騙されないと思う。これは前に新聞社に勤めていた時から思っていたが、あまり増える気配はない。

ところで岩波といえば、何だか格式が高く、「著者」になるのにはハードルが高そうだ。実を言うと私は岩波で17年前に出たある共著の著者だが、「学生を推薦します」と言っても、先方から「どちらさまで」と言われそうな気がする。

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