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2012年2月13日 (月)

やはり韓国映画はおもしろい

今の韓国映画は、見て損したと思うものはあまりないような気がする。もちろん始まったばかりの『ポエトリー』のような、脚本のしっかりしたアート系の映画はもちろんすばらしいが、そうでない娯楽作品も、ちゃんと最後まで見せてくれる。3月17日公開の『青い塩』もそんな1本。

この映画は最近の韓国映画に多い、ノワールものというか、闇社会を描いたものだ。最近見たなかでは『アジョシ』や『哀しい獣』がそうだったが、この映画はさらに娯楽色が強い。主人公は『殺人の追憶』や『グムエル』でおなじみのソン・ガンホ。何とも言えない安定感がある。

ソン・ガンホ演じる元ヤクザのドゥホンは、料理教室で若い女性セビンと出会う。実は彼女はドゥホンの動向を探るためのスパイだった。借金を背負うセビンは(韓国映画の闇社会ものは借金を背負う設定ばかりだ!)、ドゥホンを殺すように命じられる。

それからセビンの女友達や、対立するやくざ組織や、殺し屋、そして警察などがこんがらがって、いつものように果てしない人殺しが始まる。そこにドゥホンとセビンの奇妙な純愛が生まれ、物語を引っ張ってゆく。プサンの港町とソウルの摩天楼の何ともスタイリッシュな映像のなかで、若い女性と共にヤクザから抜け出そうとするソン・ガンホがカッコいい。

監督は『イル・マーレ』のイ・ヒョンスン。122分という長めの映画だが、飽きることなく楽しんだ。そういえば、若い女はソン・ガンホのことを何度も「アジョシ」=おじさんと呼ぶ。『アジョシ』がまさにそうだが少女とおじさんの純愛というテーマが韓国にはあるのだろうか。『息もできない』もそんな映画だったし。

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