飛行機に向く映画、向かない映画
香港からヨハネスブルグまでキャセイ航空で13時間。会社員の頃はいつもマイルでビジネスクラスにアップ・グレードしていたし、最近はプレミアム・エコノミーが多かったので、普通のエコノミーは久しぶり。エアバス社の新しい機体で、エコノミーにしては乗り心地が良かった。
香港で乗ったのが夜の12時近かったので3時間ほど寝たが、それから起きてしまった。映画を見ようとプログラムを見ると、『ヒューゴの不思議な冒険』『アーティスト』『戦火の馬』など、アカデミー賞関係の見た映画ばかり。最初は休み明けの授業に使えるかと『ヒューゴ』をもう一度見始めた。ところが、冒頭のカメラが駅構内に降りてゆくシーンの迫力が全くないので、止めてしまった。
次に見たのが、『マリリン7日間の恋』。これは見損ねていた作品だが、なかなかよく出来ていた。金持ちのボンボンの青年が、マリリンの心に少しずつ寄り添ってゆく過程が丁寧に描かれている。マリリンを演じたメシェル・ウィリアムズは個人的にはどこか違うような気がしたが、ケネス・ブラナーやジュリア・デンチなど脇役が見事。何より脚本がうまいので、乗せられてしまう。飛行機で見る映画は、映像より脚本であると思った。この映画は映画館でも見たいと思ったが、もう遅いかな。
さらにもう1本『ステキな金縛り』を見た。この映画は、予告編を見て、朝日新聞の三谷幸喜のエッセーを読むだけで満腹感がして、見ていなかった。これが飛行機で見たら抜群におもしろい。深津絵里がお馬鹿な弁護士を演じているだけで笑えるし、中井貴一や阿部寛もおかしい。そして何より落武者役の西田敏行の怪演ぶりが抜群に楽しい。ほとんど3分ごとに笑えるシーンがあるので、飛行機にはぴったりだ。映画館で見ようとは思わないけれど。
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