せっかち電車
とにかくせっかちだ。そんな私が一番いらいらするのは、電車に乗る時。会社員の頃は、仕事中はタクシーやハイヤーに乗っていたから、電車といえば通勤くらいだった。ところが今はかつての2倍くらい電車に乗る。
一番いらいらするのは、キャリーバッグを持った客。普通の3倍ほど場所を占領し、人のことを全く考えずに、どんどん進む。海外旅行のための大きなスーツケースはしょうがないが、小さなキャリーバッグを持ち歩くすべての人が苦手だ。なんだかジコチューな感じがする。
もうひとつは最近増えたが、スマホを操作しながらゆっくりふらふら歩く人。本当にジャマだ。実は私はスマホを持っていないが、ああなるのが嫌で、まだ買っていない。たぶんもうすぐ買うけど、人前では出さないようにしよう。
そしてこれはしょうがないが、電車が来ない時。かつては地下鉄しか乗っていなかったが、今は勤務先の大学の2つのキャンパスに行くために、毎日私鉄に乗る。昼間はへたをすると10分も電車を待つことになる。これは耐え難い。何とこらえ性のないことかと我ながら驚く。慣れるしかないのだけれど。
もう急ぐことも、怒ることもないのだからと自らに言い聞かせるが、まだまだ直らない。そういえばこの間、自宅から大学近くまで30分ほどバスに乗ったら、何だかゆったりした気分になった。これはいわば逆療法で、いいかもしれない。
昔、田舎の大学を出て東京の某大学院に入った頃、同級生のI君と高田馬場駅を歩いていたら、開いたスペースを見つけて必死でジグザグに歩いているのを笑われたことがあった。「そんなに急いでどこに行くの」。その頃から変わっていないのかもしれない。「せっかち電車」おしまい。
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