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2012年6月23日 (土)

陰りゆく「フランス映画祭」

今年もフランス映画祭が開催されている。今年で20周年ということだが、1993年に横浜で始まった時は華々しかった。それが六本木に移り、有楽町マリオンに移って、どんどん地味になっていった。

かつては20本近くあったのに、今年は11本。アニメ1本以外はすべて日本公開が決まっている。つまり、映画祭と言うよりは、公開前のフランス映画を一足早く舞台挨拶付きで見る有料試写会でしかない。

かつてはゴダールの未公開新作があったりして、みんな慌てて横浜に行ったものだ。まだ公開が決まっていない秀作を上映する場としての意味があった。そこから公開が決まったものも多い。ところが六本木に移ってからは、半分以上が公開決定作品になった。

それでも配給会社にしてみれば、監督や俳優を招待してくれるからありがたいかと思ったら、キャンペーンの時期もあるので、半年も前に一度に大勢来られても、ほとんど役に立たない、という声も聴いた。

主催するのは、ユニフランスというフランスの半官半民の機関。そのHPを見ていたら、最近の衰退の訳がわかった。日本のフランス映画祭が始まってから、ロシアで12年前、中国で9年前、インドで4年前にフランス映画祭が始まっていた。今年からは、シンガポールでも東南アジア全体に向けたフランス映画祭が始まっている。つまり、もはや日本は力を入れる国ではなくなっているのだ。

確かに日本で公開が決まっている作品ばかり選べば、字幕代がかからないから経費を節約できる。とりあえず日本の配給会社には恩は売れる。私のようなうるさいファンはともかく、一般的には華やかなイメージは継続できるだろう。

自分が関係したから言うのではないが、イタリア映画祭のように日本人が作品を選ぶやり方で、日本の組織と組んでやれば、費用はいくらでも節約できるのだが。それができないのがフランス人だろう。

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