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2012年7月

2012年7月31日 (火)

園子温の新作『希望の国』

園子温の映画は、過剰な人々を描くと抜群だ。とりわけ、欲望にどんどん突き進む人々を描くと、カリカチュアのようで抜群におかしい。『冷たい熱帯魚』まではそうだった。

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2012年7月30日 (月)

美術でない展覧会3つ

美術展でない展覧会は難しい。絵は壁にかけるだけでそれらしくなるが、例えば漫画の展覧会をやろうとして、雑誌を並べても、原画を並べてもなかなか良くは見えない。今回見たのは映画とファッションと建築を扱った3つで、日本が世界に誇るジャンルだ。

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2012年7月29日 (日)

オリンピック嫌い

昔からスポーツはするのはいいが、見るのは苦手だ。特に高校野球とオリンピックは親の仇のような気がする。最近はサッカーがそれに加わった。要は世の中全体が熱狂する感じが嫌いだ。

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2012年7月28日 (土)

映画好きが作った映画『夜が終わる場所』

9月22日に公開される『夜が終わる場所』を見た。映画美学校出身の宮崎大祐監督の長編第一作。普通新人の映画は見ないが、試写の案内が2度もメールで来たし、黒沢清や万田邦敏監督らの助監督をしていたという経歴や外国の映画祭での受賞歴にも心が動いた。

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2012年7月27日 (金)

気になるニュース

昨日自分が貧乏性と書いたが、何より活字貧乏性だと思う。時間が余ると、いつも活字を追っている。そして小さなニュースが気になる。最近気になったのは、地下鉄の駅で手に取った『R25』というフリーペーパーに載っていた「国民年金納付率低下」のニュース。

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2012年7月26日 (木)

京橋で展覧会2本

今週から大学は夏休みだが、根っからの貧乏性で、何もしていないと落ち着かない。というわけで、京橋の展覧会を2本見た。1つはブリヂストン美術館の「ドビュッシー、音楽と美術」展で、もう1つはフィルムセンターで「ロードショーとスクリーン」展。

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2012年7月25日 (水)

5時間半の『カルロス』

最近、長い洋画が立て続けに封切られる。公開が始まったイタリア映画『ジョルダーニ家の人々』は、6時間39分、この秋(9月?)公開のラウル・ルイス監督『ミステリーズ 運命のリスボン』は4時間27分。今回見たのは9月1日公開のオリヴィエ・アサイヤス監督『カルロス』で5時間40分。

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2012年7月24日 (火)

『ヘルタースケルター』は女子会状態

『ヘルタースケルター』を六本木のシネコンで見た。蜷川実花は写真家としても好きではないし、監督作品『さくらん』も映画になっていないと思ったので、試写は見なかった。ところが公開が始まってみると、教えている大学の女子学生たちが口々に話題にしている。

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2012年7月23日 (月)

謎のバーン=ジョーンズ展

最近は、美術館の個展はだいたい行くようにしている。ある画家が一生かけて描いた絵をたくさん見ると、必ず何か感じるものがあるから。というわけで、丸の内の三菱一号館美術館の「バーン=ジョーンズ展」に出かけて行った。

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2012年7月22日 (日)

「新聞の映画評」評:7/20夕刊紙面

通常、金曜夕刊各紙の映画評は同じ映画が並ぶことが多いが、7月20日の紙面はバラバラでおもしろかった。翌日公開作品が、いろいろな意味ですべて「微妙」だったからだ。『ローマ法王の休日』『汚れた心』『おおかみこどもの雨と雪』『ジョルダーニ家の人々』『屋根裏部屋のマリア』『The Lady アウンサンスーチー』『灼熱の肌』……。

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2012年7月21日 (土)

長蛇の列の「マウリッツハイス美術館展」

上野の東京都美術館に「マウリッツハイス美術館展」(9月17日まで)を見に行って驚いた。平日の10時過ぎに着くと、館の入口のあたりまで長蛇の列ができており、30分待ちという。フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》の目玉はあるが、「マウリッツハイス」というオランダの無名に近い美術館展なのに。

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2012年7月20日 (金)

「通過儀礼」で映画を見ると

映画に関する本は一般に高い。そして売れないから、なかなか文庫にならない。だから文庫になった映画の本は中身を問わず買う。ここで書いた内田樹著『映画の構造分析』のようなトンデモ本もそうして買った。今度買ったのは、島田裕巳著『映画は父を殺すためにある』。

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2012年7月19日 (木)

『トガニ 幼き瞳の告発』に生唾を飲み込む

ごくたまに、見ながら唖然として生唾を飲み込む映画がある。8月4日公開の韓国映画『トガニ』がそうだった。舞台はソウル郊外の聴覚生涯者学校。そこにソウルから新任の美術教師イノがやって来た。

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2012年7月18日 (水)

何でもありの韓国映画

最近、日本に来る韓国映画で、見て損をしたというのはまずない。もちろん『ポエトリー』や『息もできない』のように作家性の強いものもあるが、多いのは「韓国ノワール」とでも呼ぶべき闇社会アクションもので、だいたい見ていて飽きない。今回見たのは、9月8日公開の『凍える牙』。

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2012年7月17日 (火)

久しぶりのラテン・アメリカ文学

昔、ラテン・アメリカ文学が流行った頃があった。今から考えると、1982年にガブリエル・ガルシア=マルケスがノーベル文学賞をもらったのが大きかったのかもしれない。大江健三郎とか中上健次とか、大作家たちはみなボルヘスやガルシア=マルケスの名前を口にしていた。

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2012年7月16日 (月)

映画『苦役列車』の予測のつかないおもしろさ

公開2日目に映画版『苦役列車』を見た。西村賢太の原作が好きだったし、山下敦弘監督があの世界をどう料理するか興味があった。『マイ・バック・ページ』では封じられていた、山下監督らしい予測のつかない感じの展開が良かった。

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2012年7月15日 (日)

何ともわかりやすい西洋絵画史

今年はフェルメールばやりで、渋谷の文化村で数点が展示されていたかと思うと、今は上野の西美と都美で代表作が1点ずつ展示されている。高価な画集も出ているし、私がここで批判した銀座の全作品複製展は、今度は何と池袋西武で開かれている。

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2012年7月14日 (土)

日本映画の女性像:増村保造と今村昌平

最近、日本映画において女性がどう描かれてきたかを考えることが多い。この数日中にDVDで見たのは、増村保造の『赤い天使』(66)と今村昌平の『にっぽん昆虫記』(64)。ともに女性が主人公だ。

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2012年7月13日 (金)

「威張るな」の一言

数日前に太宰治の短編を思い出して、気になってしょうがない。「私」の家に誰か知らない男が現れて、酒を飲ませろ、女房に酌をさせろなどと勝手なことを言うので、かつての知り合いかと思って相手をしていた。さんざん飲み食いした挙句に、男は「威張るな」と言って帰ったという話である。

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2012年7月12日 (木)

高松:うどんの後の「村山知義の宇宙」展

高松でもう一つ見た美術展があった。高松市美術館の『村山知義の宇宙 すべての僕が沸騰する』展。これは葉山でやっていたし、もうすぐ世田谷美術館に来ると知っていたが、「かな泉」といううどん屋の隣だったので、食後の散歩で見た。

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2012年7月11日 (水)

『独立国家の作り方』と言われても

最近話題になっている坂口恭平の新書『独立国家の作り方』を読んだ。日本の中に本当に独立国家を作ったのかと期待して読んだが、単に個人的に宣言しただけであった。しかしその生き方はちょっとおかしい。

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2012年7月10日 (火)

中国の興行収入が日本を超える

日経新聞の金曜夕刊には、映画評のほかに時々「シネマ最前線」という広告特集があって、これが意外とおもしろい。左肩の「キーマンに聞く」という欄は映画業界の友人がよく出てくるし、それ以上に記事にない情報がある。先週末は「急成長する中国市場」。

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2012年7月 9日 (月)

手の込んだ作りの『崖っぷちの男』

小さい頃から高いところは苦手だ。映画でさえも、高層ビルから見下ろす場面などは見ていると足のあたりがヒヤリとする。だから『崖っぷちの男』の予告編を見た時は、見ないつもりだった。ところが金曜の夕刊各紙で絶賛されていたので、見に行ってしまった。

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2012年7月 8日 (日)

ラウル・ルイスの大海に溺れて

この秋に公開されるラウル・ルイスの4時間半の大作『ミステリーズ・オブ・リスボン』があまりにも素晴らしいので、ルイスの旧作を飯田橋の東京日仏学院に見に行った。『三つの人生とたったひとつの生』(95)と『夢の中での愛の闘い』(00)。

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2012年7月 7日 (土)

ナンシー関没後10年

この2日間、久しぶりにナンシー関の文章が、頭の中を巡っていた。横田増生著『評伝 ナンシー関』を読んだからだ。彼女が亡くなったのは、いまからちょうど10年前の2002年6月11日。当時は『週刊朝日』『週刊文春』『噂の真相』などで、いつも彼女の消しゴム絵やエッセーを目にしていた。

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2012年7月 6日 (金)

「具体」とは何だったのか

日本の現代美術にくわしい外国人と話していると、まず出てくるのが「グタイ・グループ」という名前だ。1950年代から60年代にかけて関西で活躍した「具体美術協会」のことだが、とにかく外国では有名だ。

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2012年7月 5日 (木)

年代物のワインのようなワイダの『菖蒲』

10月20日に公開するアンジェイ・ワイダの新作『菖蒲』を見た。ワイダといえば『灰とダイヤモンド』(59)の昔から有名で、私が学生の頃は『鉄の男』(81)などが「連帯」の政治的な話題もあって人気だった。その後も撮り続けて、最近では『カティンの森』(06)で健在ぶりを見せてくれた。

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2012年7月 4日 (水)

西川美和の新作に当惑

西川美和は、『蛇イチゴ』以来、『ゆれる』、『ディア・ドクター』と毎回完成度の高い繊細な作品を発表してきた監督だ。ところが9月8日公開の『夢売るふたり』を見て当惑してしまった。正直に言うと、「はずしてしまった」感じだ。

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2012年7月 3日 (火)

高松:3時間の豊島

高松に行って丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に立ち寄ったら、「旅の美術館手帳 瀬戸内アートネットワーク」という小冊子をもらった。付近の美術館が紹介されており、スタンプラリーになっている。それを見ていたら無性に豊島(てしま)に行きたくなった。

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2012年7月 2日 (月)

高松:塩田千春の衝撃

この週末は四国の高松に行った。空いた時間に、いくつかの美術館を訪ねた。最初に行ったのは、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館。丸亀市出身の猪熊の作品を多数所蔵する美術館だが、現代美術の企画展でも有名だ。実はこれまで行ったことがなかった。

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2012年7月 1日 (日)

戦後史を読む:『第四の消費』

セゾンつながりで、三浦展著の新書『第四の消費』を読んだ。著者は昔パルコが出していたマーケティング誌『アクロス』の編集長だった人だ。最近では『下流社会』というベストセラーも出している。

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